よく聞かれる質問について書込みします。
そう  「ドライクリーニングって何?どんな物なの?」

う~ん、よく質問される問いかけです。
正直、有機溶剤を理解していない人に、分かりやすく答えるのが結構難しいのですが、がんばってみますね。

ドライマークが洗える洗剤のことを「ドライクリーニング」と言うのでは、ありません!間違わないでくださいね

「ドライクリーニング」とは、一言でいってしまうと「水を使わないクリーニング」だから「ドライ」と言います。

ではどんな物か?そう、それが有機溶剤なのですが、
一言で有機溶剤といいますが、有機溶剤自体は数多くの種類があり、いろいろな職種、用途に使用されています。

そう例えて言うと、身近な所では、ヘアースプレー・防水スプレーの中身やペンキ、ベンジン、灯油、冷蔵庫やクーラーの冷媒などが有機溶剤に当たります。

有機溶剤を簡単に分かりやすく言うと、「その液体を手に触れると、簡単に蒸発して、手の油分が奪われ、手が白くなる液体を有機溶剤」と考えてください。

しかし、例に挙げた物は、いずれもドライクリーニング用の有機溶剤ではありません。
衣類洗浄用のドライクリーニング用有機溶剤があります。

現在、ドライクリーニング用の有機溶剤としては、大きく
「石油系溶剤」 「塩素系溶剤」 「フッ素系溶剤」 の3種類に分けられます。

各溶剤内にもいろいろな種類があり、いろいろな特長があります。

多くのクリーニング店で使用されているのが「石油系溶剤」というクリーニング溶剤です。
クリーニング機械の初期投資の費用が抑えられ、一番普及しているクリーニング溶剤です。
また最近では、石油系でもいろいろな種類の溶剤が出てきまして、各クリーニング店の特長を出すのに役立っています。

発がん性物質を含んでいる「パークロロエチレン」やオゾン層を破壊する「フッ素系溶剤」などは、使用するのに環境規制が厳しく、溶剤単価自体も高い為、使用するクリーニング店が減っています。

各クリーニング店の経営方針などによって、どんな溶剤が使用されるのかが違ってきます。

当店では、石油系溶剤の「アイソールソフト」という石油系クリーニング溶剤を使用しています。

「アイソールソフト」は、低芳香性の石油系クリーニング溶剤なので石油系クリーニング溶剤独特の臭いが少なく、溶剤が安定しているのが特徴になります。

そして、クリーニング溶剤にドライクリーニング専用のソープ(洗剤)を使って衣類をきれいにしています。

ソープ濃度、溶剤温度、洗浄時間、洗浄回転の強さ、回数、脱液の強さなどを衣服が傷まないように、衣服を第一に考えて管理をしています。

乾燥は、少ないやさしく設定された回転と温度設定された熱風を機械の中に送り、溶剤を回収しながら乾燥していきます。

「クリーニング溶剤は、どうやってきれいにするの?」と問いかけが有りそうですが、

クリーニング溶剤は、通常活性炭フィルターを循環しながらきれいにします。

決められた使用回数でフィルターを交換して、クリーニング溶剤が汚れないように管理しています。

ドライクリーニングをすると、服が傷んでしまう!と考えている方も多いと思いますが、

当店では、衣服を第一に考えてドライクリーニング処理を行っていますので、安心してクリーニングをお任せ下さい。

よろしくお願い致します。



和服着物も取り扱っております。
カビ・虫食いから安心な
窒素封入パックがありますよ!