シミの応急処置について書込みしますね。

みなさん、「シミが付いてしまった!」と言って、オシボリなどでシミを擦ってはいけません!
絶~対!いけません!

よくおしぼりなどで、ゴシゴシ擦っている人を見かけますが、
ダメ!です。絶対にこすってはいけません!

では、何故?こすっていけないのか?と言うと、
シミの部分をオシボリなどで擦ってしまうと、
洋服の生地によっては、擦れて白く毛羽立ってしまいます。
こんな感じです。

こちらのジャケットは、お客様が「衿のところにファンデーションが付いてしまったので、擦った所こんな状態になってしまった」、とのことです。

この洋服は、毛50%絹50%の生地です。
生地に絹が使われていると、艶が良く光沢が出るのでとても気品のある洋服になるのですが、
絹製品は、取り扱いに注意しなくてはいけません。

振袖などの着物などもそうですが、シミが付いたからと言ってシミの部分を擦ってはいけません!
絶対!やってはいけない事なのです!

シミの部分を擦ってしまうと、写真のように白く毛羽立ってしまいます。
少しの毛羽立ちでしたら何とかなりますが、写真のようにひどい状態ですと、ある程度にまでしか直りません。
この毛羽立ちを直すには、色を掛けて修正していくのですが、
正面から見ると、直ったように見えても、斜めから見ると分かってしまう!
そんな事が良くありますので、このようにならない事が重要です。

「じゃ?どうすればいいの?」と質問がありそうですが、
シミが付いてしまった時は、「ティッシュで吸い取る」のが応急処置としては、一番良いと思います!
オシボリですと、水分を含んでいますから、水溶性の汚れは取れますが、
油性の油汚れは、こすって広げるだけになってしまいますので、
シミの成分を上手く吸い取ってくれる「ティッシュ」が一番効果的だと考えられます。

それか、余りおいしくありませんが、
「口で吸い取る」のも一つの方法だと思います。(あまりお勧めできませんが・・・)

それ以外の方法は、専門知識を要する処置方法が多くなりますので、
ご自分で無理をせず、シミ抜きのプロに任せるのが一番だと思います。

先ほどのファンデーションのシミも、シミ抜きのプロからすれば通常簡単に取れるシミです。
不用意に処理をして、とんでもない事になってしまうよりは、
信頼できるプロのクリーニング店にお任せした方が、結果的に安く済むことが多くなります。

どんなシミも付けないに越した事はありません。
しかし、もしシミが付いてしまったら、ご自分で処理せず、信頼できるプロのお店に任せましょう!

餅は餅屋!
シミはシミ抜きに信頼のおけるクリーニング店へ!
その方が安上がりですよ。



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