しみ抜き、汚れ落としについて


責任は負いかねますが、ご参考にしてください。

  1. 食べこぼし、こすっていませんか?
  2. 家で水洗いすれば大丈夫!、本当に?
  3. 首、手首の汚れ、何で汚れが取れにくいの?
  4. 漂白剤で脱色したものは直りますか?
  5. カビが出てきたけど取れるかしら?
  6. 茶色い古いシミはとれるかしら?
  7. インクのシミがついているのですが、とれますか?

食べこぼし、こすっていませんか?

よく食べこぼした時など、おしぼりやタオルで拭いていませんか?そんな時は・・・

一番良いのは、
何もしないで信頼できるクリーニング店に持っていくのが一番だと思いますが、
それではこの場が困ると言う人は、やさしくおしぼりやタオルで押さえてください。
絶対、こすってはいけません!!絹やレーヨンなど擦れて毛羽立って白くなってしまいます。
そうなると、シミでは無くキズになってしまいます。
ご注意ください。こするのはダメです。

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家で水洗いすれば大丈夫!、本当に?

残念ですが、家で水洗いしただけでは、大丈夫ではありません。
私の肌着を例に出しますが、肌着は毎日洗います。
しかし、夏場のように汗をかくと汗はとれても
皮脂はとれずに、肌着に残ってしまいます。そして、段々黄ばんできます。
よくワイシャツの衿が黄ばむのはそのためです。
皮脂は油ですから、熱で溶かすか、溶剤で溶かすかしなければ、
とる事ができません。
毎回ではコストがかさむので何回かに一回はクリーニングに出しましょう。
また、黄色く変色すると漂白しなければ取ることができません。
漂白すると言うことは、生地にダメージを与えることですから、ご注意を!

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首、手首の汚れ、何で汚れが取れにくいの?

首、袖口、タンクトップの脇、ズボンのすそなど、何で汚れがとれにくいの?

衿の首まわりや袖口、タンクトップの脇、ズボンのすそなど、
汚れが残ってしまいますよね。
これらは、汚れが一回でパッと付いたものではなく、
何回も何回もこすれて摩擦によって浸み込んだ
汚れですので、なかなか取ることができません。
あまり無理をすると、生地がすでに磨り減っていますから、
ひどく傷んでしまいます。
残念ですが、ある程度で良しとしたほうが正解だと思います。

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漂白剤で脱色したものは直りますか?

色修正できると聞いたのですが、漂白剤で脱色したものは直りますか?

この場合、無理だと思っていただいたほうが良いと思います。
ある程度は可能かと思いますが、完全には無理か、
またはコストが掛かりすぎてしまいます。
我々プロが脱色の色修正する場合、まず脱色のさせかたが違います。
漂白剤を使用して脱色をする時に、色を掛けやすい状態に脱色しますので、
みなさまが不注意に脱色したものとは、明らかに違います。
色修正のコツは色の抜き方だといっても過言ではありません。
色掛けは最低でもウン千円からになり、物によってはウン万円かかってしまい
ますのでコストパフォーマンスをよく考えてご利用ください。
当店ではあまりお勧めしません。

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カビが出てきたけど取れるかしら?

カビはドライでも水でも洗っただけでは、表面状はとれるけど
菌は残ってしまいます。
以前に、除菌洗剤で水洗いしたんですが、
3日もするとカビがまた出てきてしまいました。
現在当店では除菌・抗菌洗剤で洗った後、光触媒の加工をして
カビ菌を除菌します。
革製品などもカビを丁寧に除菌し、オイルで保湿させ光触媒の加工をします。
今のところ、この方法がベストかと考えています。
しかし、他にも良い方法があるか検索中です。

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茶色い古いシミはとれるかしら?

実際にシミを見ないとなんとも言えないのですが、
何年も放置して、あまりに古く、こげ茶色に変色してしまったシミは
完全にはとれません。
中には生地がやせてしまって水で処理しただけで、穴があいてしまう物も
あります。
数ヶ月の単位のシミならば、ほぼ取ることができると思います。
しかし、早ければ早いほど取れる可能性が高くなりますので、
早めのチェックをしましょう。

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インクのシミがついているのですが、とれますか?

まず大前提として、ご家庭で処理をしないでください。
シミがとれなくなってしまいます。
インクのシミは、色、インクの量、生地の種類によって
どこまでとれるかが分かれます。
例えば、
黒のボールペンで字を書いたようなシミは、まず取れると思っていただいて良い
ですね。

しかし、ポケットに挿しておいたペンから、にじみ出たようなインクは、
なかなか取れません。
また、最近では赤のインクの中になかなか取れないインクがあります。
これらのシミの場合は、ある程度取れれば良しと考えたほうが良いと思います。
基本としては、サッとついたシミは取れる○、ドバッとついたシミは取れない×と
考えましょう。

シミ抜き全般に言えるのですが、
シミのとれた、とれない、はその人の基準によって変わります。
ですので、あまり欲張らず、80点で良しと考えたほうがよいと思います。
深追いすればするほど、服は痛み、傷つきます。

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