しみ抜き、汚れ落としについて
- 食べこぼし、こすっていませんか?
- 家で水洗いすれば大丈夫!、本当に?
- 首、手首の汚れ、何で汚れが取れにくいの?
- 漂白剤で脱色したものは直りますか?
- カビが出てきたけど取れるかしら?
- 茶色い古いシミはとれるかしら?
- インクのシミがついているのですが、とれますか?
食べこぼし、こすっていませんか?
よく食べこぼした時など、おしぼりやタオルで拭いていませんか?そんな時は・・・
一番良いのは、
何もしないで信頼できるクリーニング店に持っていくのが一番だと思いますが、
それではこの場が困ると言う人は、やさしくおしぼりやタオルで押さえてください。
絶対、こすってはいけません!!絹やレーヨンなど擦れて毛羽立って白くなってしまいます。
そうなると、シミでは無くキズになってしまいます。
ご注意ください。こするのはダメです。
家で水洗いすれば大丈夫!、本当に?
残念ですが、家で水洗いしただけでは、大丈夫ではありません。
私の肌着を例に出しますが、肌着は毎日洗います。
しかし、夏場のように汗をかくと汗はとれても
皮脂はとれずに、肌着に残ってしまいます。そして、段々黄ばんできます。
よくワイシャツの衿が黄ばむのはそのためです。
皮脂は油ですから、熱で溶かすか、溶剤で溶かすかしなければ、
とる事ができません。
毎回ではコストがかさむので何回かに一回はクリーニングに出しましょう。
また、黄色く変色すると漂白しなければ取ることができません。
漂白すると言うことは、生地にダメージを与えることですから、ご注意を!
首、手首の汚れ、何で汚れが取れにくいの?
首、袖口、タンクトップの脇、ズボンのすそなど、何で汚れがとれにくいの?
衿の首まわりや袖口、タンクトップの脇、ズボンのすそなど、
汚れが残ってしまいますよね。
これらは、汚れが一回でパッと付いたものではなく、
何回も何回もこすれて摩擦によって浸み込んだ
汚れですので、なかなか取ることができません。
あまり無理をすると、生地がすでに磨り減っていますから、
ひどく傷んでしまいます。
残念ですが、ある程度で良しとしたほうが正解だと思います。
漂白剤で脱色したものは直りますか?
色修正できると聞いたのですが、漂白剤で脱色したものは直りますか?
この場合、無理だと思っていただいたほうが良いと思います。
ある程度は可能かと思いますが、完全には無理か、
またはコストが掛かりすぎてしまいます。
我々プロが脱色の色修正する場合、まず脱色のさせかたが違います。
漂白剤を使用して脱色をする時に、色を掛けやすい状態に脱色しますので、
みなさまが不注意に脱色したものとは、明らかに違います。
色修正のコツは色の抜き方だといっても過言ではありません。
色掛けは最低でもウン千円からになり、物によってはウン万円かかってしまい
ますのでコストパフォーマンスをよく考えてご利用ください。
当店ではあまりお勧めしません。
カビが出てきたけど取れるかしら?
カビはドライでも水でも洗っただけでは、表面状はとれるけど
菌は残ってしまいます。
以前に、除菌洗剤で水洗いしたんですが、
3日もするとカビがまた出てきてしまいました。
現在当店では除菌・抗菌洗剤で洗った後、光触媒の加工をして
カビ菌を除菌します。
革製品などもカビを丁寧に除菌し、オイルで保湿させ光触媒の加工をします。
今のところ、この方法がベストかと考えています。
しかし、他にも良い方法があるか検索中です。
茶色い古いシミはとれるかしら?
実際にシミを見ないとなんとも言えないのですが、
何年も放置して、あまりに古く、こげ茶色に変色してしまったシミは
完全にはとれません。
中には生地がやせてしまって水で処理しただけで、穴があいてしまう物も
あります。
数ヶ月の単位のシミならば、ほぼ取ることができると思います。
しかし、早ければ早いほど取れる可能性が高くなりますので、
早めのチェックをしましょう。
インクのシミがついているのですが、とれますか?
まず大前提として、ご家庭で処理をしないでください。
シミがとれなくなってしまいます。
インクのシミは、色、インクの量、生地の種類によって
どこまでとれるかが分かれます。
例えば、
黒のボールペンで字を書いたようなシミは、まず取れると思っていただいて良い
ですね。
しかし、ポケットに挿しておいたペンから、にじみ出たようなインクは、
なかなか取れません。
また、最近では赤のインクの中になかなか取れないインクがあります。
これらのシミの場合は、ある程度取れれば良しと考えたほうが良いと思います。
基本としては、サッとついたシミは取れる○、ドバッとついたシミは取れない×と
考えましょう。
シミ抜き全般に言えるのですが、
シミのとれた、とれない、はその人の基準によって変わります。
ですので、あまり欲張らず、80点で良しと考えたほうがよいと思います。
深追いすればするほど、服は痛み、傷つきます。
和服着物も取り扱っております。
カビ・虫食いから安心な
窒素封入パックがありますよ!