袋井のメンテナンス・クリーニングしみず です。
今日は、カシミヤジャケットのクリーニングについて書込みしますね。

先日、カシミヤのジャケットが持ち込まれまして、
オーダーや高級ブランドのカシミヤジャケットではありませんが、
カシミヤ100%の量販店などに売られている既製服のカシミヤジャケットです。

この既製服のカシミヤ100%ジャケットをクリーニングしていきます。

見てみますと、大分着込んだようで、かなり型崩れを起こしています。
こんな感じです。

腰ポケットに胸ポケットは、物をいっぱい入れていたようで、
ダラ~っと口が開いてしまっていますし、

前身頃もシルエットが崩れて、くた~っと伸びてしまっています。
見てわかります?

斜めから見たほうがわかるかな?
斜めからだと、こんな感じになります。

わかるかな?
思いっきり!シルエットが崩れていますね!

それでは、このシルエットの崩れたカシミヤのジャケットが、きれいになるようにクリーニングしていきましょう。

今回は、量販店の既製服ですが、カシミヤ100%のジャケットですから、
当店のデラックスクリーニング コースでのクリーニングをしていきます。

まずは、ポケットの中やシミなどの状態をチェックします。
シミの部分や汚れのひどい部分を前処理して、汚れが落ち易くなるように処理をしておきます。

その上で、まずはドライクリーニングからおこないます。
厚手の弾力ネットに入れて、カシミヤジャケットにダメージが掛からないように、
やさしく、やさしくドライクリーニングをしていきます。

乾燥はハンガー乾燥で、こちらもカシミヤジャケットにダメージが掛からないように、
やさしく、やさしくハンガー乾燥で熱乾燥させます。

30分ほど熱乾燥させましたら、カシミヤジャケットに潤いを与える為に、トリートメント処理をして、一晩自然乾燥させておきます。
一晩自然乾燥させましたら、ハンドアイロンでアイロン仕上げをしていきます。

デラックスコースですから、完璧なテーラードプレスではありませんが、
カシミヤジャケットの状態を見て、出来る範囲でのテーラードプレスをしていきます。

重たい電蒸アイロンを使って、コテ布を当てて、アイロンプレスをしていきます。
シルエットの崩れてしまったジャケットを、元のきれいなカシミヤジャケットになるように、
追い込み、いせ込み、アイロンプレスをしていきます。

細かい内容は、企業秘密です!

コツコツ、コツコツ、電蒸アイロンでアイロンプレスをしていきますと、
こんな感じに仕上がりました!

ダラ~っと、形が崩れてしまった腰ポケットに胸ポケットや、
くた~っと、シルエットが崩れてしまった前身頃など、

きれいな状態に戻っていますね!
これなら、安心して次のシーズンに着用することが出来ます。

よく着用した後、ポケットの中に物を入れたままの状態で、ハンガーに掛けている人を見かけますが、
あれでは、ダメ×です!

ジャケットのシルエットが、どんどん崩れていってしまいます。
カシミヤなどの柔らかい生地は、特に注意しないと、シルエットが益々崩れてしまいます。

着用した後、放ったらかしにせず、普段のお手入れを常に心掛けて頂ければ、
あなたの大切な洋服が長持ちします!

着用後の普段のお手入れは、又今度ホームページにアップしようと思います。
問合わせはメールで tetuya6181@po2.across.or.jp まで、

それでは今日は、この辺で、また・・・・・