袋井のメンテナンス・クリーニングしみず です。
「カビが出てきてしまったんですけど!」
「取れます~?」
とお客様が革のコートを持ち込まれました。

見てみますと、確かにカビが生えてしまっています。
表地はもちろんの事、裏にもカビが出てきてしまっています。
こんな感じです。

革製品は、とってもカビが出易いので、保管がとっても重要になります。

基本的に通気性を良くして、定期的にオイルで保湿してあげるのが、
革製品の保管方法になるのですが、

一般的には、ほとんどの方が、一度タンスに入れたらほったらかし!だと思いますので、
それでは、カビに出てきてください!と言っているような物ですし、
定期的にオイルで保湿してあげないと、ガピガピに硬くなってしまいます。

コートにジャケット、バックに靴、ブーツなどなど、
皮革製品は、多岐にわたってみなさんのファッションに係わっています。
「あ~!もう!ショック!」とならないように定期的にお手入れしてあげましょう!

それでは、今回の革コートをメンテナンス・クリーニングしていきましょう。
カビは、ドライクリーニングで洗っただけでは、菌が死にませんので、
当店オリジナルの除菌剤を使用してクリーニングしていきます。

表地、裏地と丹念に除菌クリーニングしていきます。
乾燥は、ハンガー乾燥で65度で1時間熱乾燥させます。
乾燥後、2,3日自然乾燥させながら状態を観察します。
もしカビが出てくるようでしたら、除菌クリーニングを繰り返すか、
除菌のレベルを上げて、除菌クリーニングをしていきます。

カビが出でこないようでしたら、アイロンでプレスしていきます。
革専用のコテ布を使用しまして、熱だけでアイロンプレスしていきます。
プレスが終わりましたら、オイルを革にたっぷりと与えて保湿してあげます。
丹念に、丹念にオイルを与えてあげまして、
また、2日ほど自然乾燥させておき完成になります。
こんな感じです。

今回の革コートは、中にライナーが付いているタイプの革コートですが、
ライナーは、もちろん!取り外して、別に除菌クリーニングしてあります。

ちょっと話はそれますが、
みなさんクリーニング店を利用されると、コートのライナーなどが付いていると、
コートとは別に「ライナー」としてクリーニング代を取られると思うのですが、
そんな時「あ~!もう!追加で料金取られちゃった!」って思ってます?

クリーニング屋さんの立場から言わせてもらいますと、
コートにライナーなどの付属品が付いていると、
それらを取り外してクリーニング処理していかなくてはいけないので、
とっても手間が掛かってしまうんですね!

「いいじゃん!一緒にクリーニングしてしまえば!」って思うかもしれませんが、

まあ、洗うのは一緒でも何とかなるのも有りますが、
事、アイロン仕上に関しては、残念ながら一緒にアイロンプレス!と言うわけにはいかないんですね~

もしかしたら、どこぞのクリーニング屋さんは、ライナーが付いていても構わず、
それ~!って蒸気をシューシュー出しながら、アイロン仕上げをしているのかもしれませんが、
残念ながら、それではきれいに仕上がりませんからね!

ライナーをしっかり取り外して、それからアイロンプレスをしていきます。
コート、ライナーとアイロンプレスが終わりましたら、コートにライナーを取り付けまして完成です。

まあ!たしかに手間なんですが、きれいに仕上る為には常識ですからね!

みなさん!ご理解ください。
問合わせはメールで tetuya6181@po2.across.or.jp まで、
それでは今日はこの辺で、また・・・・・・