袋井のメンテナンス・クリーニングしみず です。
この頃、段々と学生さんの冬制服がちらほら衣替えに出始めました。
私たちの頃は、6月1日から夏服に衣替えでしたけど、
今では、別にいつでも良いようで、5月のゴールデンウィークを過ぎると冬の制服がクリーニングに出始めます。
しかし、今年は例年よりも涼しいせいか、いつもに比べると出始めるのが遅く感じます。
今日は、そんな学生服の中でも、地元浜松の中で、伝統ある、とある○○女子学園の制服のクリーニングについて、お話しましょう。
そんな○○女子学園と書いても、地元の方にはすぐに分かってしまいますが、
そう、西遠女子学園の制服なのですが、
さすがに伝統ある学校ですから、ブレザーが流行っている昨今に関わらず、現在もセーラー服を通しております。
そして、この制服なのですが、毛100%で作られています。
最近では、セーラー服と言うと、毛50%ポリエステル50%の水洗いできるウオッシャブル制服がほとんどなのですが、この伝統ある西遠さんは、毛100%です。
流石です。
制服的には、さすが なのですが、ご家庭で洗濯できないのが難点でありまして、
こんな感じです。
まあ~、致し方ないのですがね、家で洗えないのですから。
今日は、こんな毛100%のセーラー服をきれいにクリーニングしていきたいと思います。
では処理をしていきましょう!
まずは、油性の汚れ処理からします。
ただドライクリーニングしただけでは、油性の汚れが取れきれませんので、油性汚れを前もって処理しておきます。
その上で、ドライクリーニングをしていきます。
ドライクリーニング・乾燥と作業したら、次に水洗いをします。
毛100%ですから、ガラガラ水洗いしては、いけません!
しかし、学生さんの制服は、結構汚れがついていますので、汚れ落ちを良くする為に温水で洗うようにします。
水ではなく、汚れ落ちが良いお湯(温水)でやさしく水洗いしていきます。
(洗濯の基本なのですが、洗剤や漂白剤は、温度を上げてやればやるほど、効きます。
しかし、服の生地は、温度上がれば上がるほど、傷みます。
この頃合加減は、長年のプロ経験が物を言います!)
すすぎ、脱水とやさしく作業したら、形を整えて、このままハンガー乾燥させます。
こんな感じです。
汚れが落ちて、きれいになっています。
この後、ハンガー乾燥で熱乾燥させます。
乾燥後、アイロンプレスにて仕上ていきます。
袖馬を使い、袖からアイロンプレスしていきます。
袖から肩へと移り、前肩になるようにプレスしていき、
袖をはずし、袖口をプレスします。
両袖が終わりましたら、セーラーの衿を仕上て行きます。
きれいなロールがでるようにアイロンプレスをします。
その後、身頃を仕上ます。
アタリが出ないように気をつけて、ウエストライン、胸のボリュームを出し、きれいなシルエットになるようにアイロンプレスします。
ぐるっと身頃をアイロンプレスできましたら完成です。
きれいにアイロンプレスされました。
汚れも落ちて、とってもきれいにリフレッシュされました。
これで、次のシーズンは気持ちよく迎えられますね!
問合わせはメールで tetuya6181@po2.across.or.jp まで、