革ジャケットのクリーニングについて書込みしていきますね。
「何で、革のクリーニング代って高いの?」 と思っている方が多いと思います。
これは、まず第一に、まとめてクリーニング処理することができないからです。
革製品や和服着物などのクリーニングは、必ず単品でのクリーニング処理になりますし、
普通のクリーニングとは違い、特殊な専門知識が必要になります。
その為に、クリーニング代が高いのです。
「もし、安いクリーニング店のやり方で革や和服着物を処理したら、どうなるの?安く・早くできないの?」とそんな声が聞こえてきそうですが、
答えは、普通の衣類と同じ様に、安いクリーニング店のやり方で、革や着物をクリーニングしたら、
まず100%弁償ですね!断言できます!
もう、後かたなくボロボロになってしまいます。
ですから、安いクリーニング店のやり方では、処理できないのです。
さ~て、話を戻して、本日は、革ジャケットのクリーニングでしたね。
今日、クリーニングするのは、こんな感じの革ジャケットです。
白い革ジャケットで、おしゃれな、感じのいい!ジャケットです。
ただやはり、色が白ですので、汚れが結構!目立ちます。
袖口や、所々にボールペンのシミが付いています。
これらの汚れやシミを出来る範囲で処理していきます。
そうそう、私は、革のクリーニングで色を修正して処理するやり方は、あまりお勧めしません。
今回のジャケットなどでもそうですが、袖口汚れは、汚れと摩擦によるスレが混ざっていて、
たとえ汚れを取ってきれいにしても、スレによるキズは、残ってしまいます。
そんな時、同じ様な色を吹付けて、色修正する方法があるのですが、
正直、何年かすると、色が違ってきてしまいます。
一般的な洋服なら良いのですが、やはり革製品になると、色の違いが結構目立ちます。
例えその時、同じ色になったとしても、色の劣化速度が違いますので、時間と共に色の違いが浮き出てきます。
これは、なんともしがたい事実ですので、私は、革製品の色修正は、お勧めしません。
まあ!それに、スレによるキズ汚れも革製品には、良い味だと思いますしね!
それでは、処理していきましょう。
まずは、部分的に汚れやシミを処理していきます。
袖口、ボールペンのシミ、その他のシミなど別々にコツコツ、シミ抜き処理をしていきます。
その後、石油系のドライクリーニングで処理します。
乾燥は、ハンガー乾燥で熱乾燥した後、自然乾燥しておきます。
ここからが、よそと当店との違いですが、
当店では、水溶性の汚れを処理する、フェイク水洗いで革の水溶性汚れを除去します。
細かいことは、企業秘密ですので、ひ・み・つ です!
その後、一晩自然乾燥させた後、アイロンによる熱プレスを施します。
アイロンプレスをしてシルエットを整えたら、次にオイルを十分与えて、保湿させます。
革製品のお手入れの基本は、このオイルによる保湿ですので、例えクリーニングしなくても、ご家庭でオイルを与えて、保湿しましょう!
オイルを与えたら、2.3日自然乾燥させて余分なオイルを乾燥させて完成です。
問合わせはメールで tetuya6181@po2.across.or.jp まで、