袋井のメンテナンス・クリーニングしみず です。
今日、ユニクロのダウンジャケットが持ち込まれましたので、
フッと洗濯指示タグを見てみますと、
「あれ?」って感じで、
「ん?」っと、もう一度見てみますと、
何ともまあ、洗濯指示タグが全て×になっているじゃ~あ~りませんか。
こんな感じになっています。
「へぇ~」とよく読んでみますと、
「クリーニング店での水洗いをお願いします」と書いてあります。
なるほど!なるほど!
タダ単に「水洗いできます」と指示すると、家庭洗濯機で洗おうとしてしまいますから、全て×なんですね。
ちなみに、何で家庭洗濯機でダウンウェアを洗濯してはいけないか、と言うとですね~、
ご家庭にある洗濯機でダウンウェアを洗おうとすると、まず脱水できませんよね。
水を含んだダウンウェアは、非常に重たくなりますから、
とてもじゃありませんが、家庭にある洗濯機では荷が重過ぎます。
それから、水洗いできたとしても乾燥しませんよね。
乾燥機を使用しないと1週間自然乾燥していても乾かないでしょう。
業務用の回転式乾燥機でも1時間ほど掛かりますから、コインランドリーで乾燥させるだけでも大変です。
まあ、こんな感じの理由でご家庭での洗濯は×ダメですよ!と、なっているんですね。
しかし、「クリーニング店での水洗いをお願いします」だけでは、実際に処理する立場から言わせてもらうと、ダメ×ですね~
今回のダウンジャケットに限らせて言わせてもらいますと、
今回のダウンジャケットの組成表は、次のように表示されています。
表地がポリエステル、中綿がダウン・フェザー、裏地がポリエステルでフェイクファーがアクリル系となっているんですが、
みなさん、ダウンジャケットを着用していると、何処の部分がどのように汚れますか?
まず間違いなく、ほとんどの方が衿(えり)周りと袖口部分が汚れると思うんですが、いかがです?
女性の方などは、間違いなく衿周りがファンデーションで汚れていると思いますし、
袖口周りは、ハンドクリームの油汚れが結構付いていませんか?
そのような汚れの状態にあるダウンウェアを、水洗いしてきれいになると思いますか?みなさん?
答えは、水洗いをしただけでは、きれいになりません!
上記のように汚れたダウンウェアをきれいにするには、
まず部分シミ抜き処理を衿周りと袖口周りに施しまして、
その上でドライクリーニングをして油性の汚れを除去します。
ドライ溶剤を乾燥させて、それから水洗いクリーニングをして水溶性の汚れを取ってきれいにします。
乾燥は、当店では2回に分けて衣類へのダメージを軽減させて乾燥させています。
ふっくらと乾燥したダウンウェアに、低温のアイロン仕上げをおこなって細かいシワを取ったら完成です。
ちなみに時間が掛かりますから、当日仕上の特急仕上は、基本的に無理になります。
「当店は、ダウンウェアでも当日仕上げOKです」って所は、まず水洗いだけになりますから、
それなら、急ぎでクリーニングに出さずとも、又の機会にした方が利口だと思います。
そんな感じで、みなさんが思っている以上に結構手間が掛かりますから、どうしても金額も高くなってしまいます。
しかし、金額以上にきれいになりますから、
安いクリーニング屋さんに何回も出すことを考えればお徳だと思います。
問合わせはメールで tetuya6181@po2.across.or.jp まで、
それでは今日は、この辺でまた・・・・