袋井のメンテナンス・クリーニングしみず です。
今日は、トレンチコートをメンテナンスコースでケア・クリーニングしていきたいと思います。
綿95%ポリウレタン5%のトレンチコートです。
もちろん!水洗いは×です。
「ドライクリーニングの石油系で処理してください」となっています。
このトレンチコートにドライクリーニング&水洗いクリーニングをして、
テーラードプレスでアイロンプレスを施していきます。
が、まずは、いつものようにカルテの作成から取り掛かります。
トレンチコートの状態をチェックして、寸法を採寸しておきます。
水洗いできないトレンチコートを水洗いクリーニングしていくのですから、
しっかりと寸法を測っておきます。
カルテができましたら、シミ抜きと部分汚れの除去作業に取り掛かります。
まあ、ほとんどのコートが衿の首周りと袖口が汚れていますから、部分処理しておきます。
その他の汚れの部分も前処理しておきます。
前処理が終わりましたら、まずはドライクリーニングで油性汚れを除去していきます。
厚手の弾力ネットに入れて、トレンチコートへのダメージを防いだ上で、ドライクリーニングをします。
やさしく浸し洗いでドライクリーニングをします。
乾燥は、ハンガーに掛けた状態で熱乾燥させていきます。
一般的なクリーニング屋さんですと、回転式の乾燥機でバッタン、バッタン乾燥させていきますが、
それでは、トレンチコートが泣いてしまいますから、
コートへの負担を無くすように、ハンガーに掛けた状態でやさしく乾燥させいきます。
乾燥しましたら、次は水洗いクリーニングをします。
水洗いクリーニングも、もちろん手で水洗いクリーニングをしていきます。
「そんな、面倒で手間の掛かることなんて、儲からないじゃないか!」って他のクリーニング屋さんから聞こえてきそうですが、
メンテナンスコースのクリーニングは、一にも二にも洋服の事を第一に考えて、
お手入れ、ケア・メンテナンス・クリーニングをしていくコースですから、
儲けよりも洋服命!の考えです。
と言うことで、手洗いで洗浄・すすぎ・トリートメントと水洗いクリーニングをしていきます。
やさしく脱水をしまして、肉厚のハンガーに掛けて、手で形を整えながら寸法を修正していきます。
水洗い直後のトレンチコートです。
このまま一晩、自然乾燥させておきます。
乾燥しましたら、電蒸アイロンでアイロンプレスをしていきます。
寸法を確認して、縮みの状態を把握してアイロンプレスに取り掛かります。
蒸気をシューシュー出してアイロン掛けをするのでは無く、
アイロンの熱を洋服に伝えるように、しっかりとアイロンプレスを施します。
霧吹きで霧を打ち、コツコツ、アイロンプレスをしていきます。
綿のトレンチコートですと、アイロンプレスをしている側からすぐにシワが出てきますが、
そこは、シワがあまり出ないように、いろいろ工夫してアイロンプレスをしていきます。
アイロンプレスの下手な人のアイロンを見ていると、
せっかくアイロンプレスしたのに、わざわざ自分でシワを沢山作っている人を見ますが、
そんな事では、ダメですよね~
どんな事でもそうですが、次の事を考えて動いていかないとね!
アイロンプレスが終わりまして、全体をチェックして完成になります。
こんな感じです。
そう言えば、トレンチコートの保管についてですが、
保管の事については、又の機会に書込みしますね。
問合わせはメールで tetuya6181@po2.across.or.jp まで、
お楽しみに!
それでは、また・・・・・・