袋井のメンテナンス・クリーニングしみず です。
最近、ルイ・ヴィトン(LouisVuitton)のマッキントッシュコートについて、問合わせが結~構あります。
洗濯表示が全て×ダメになっていますので、
みなさん、困っているんだな~と感じます。
先日も、東京の方から「裏地のホログラフが表地に移ってしまったんだけど、直るかしら?」と相談がありましたし、
なかなか、曲者のコートです。
今日も、そんな曲者のルイ・ヴィトン(LouisVuitton)のマッキントッシュコートが持ち込まれまして、
結構、使い込んでいるマッキントッシュのコートです。
そんな曲者のルイ・ヴィトン(LouisVuitton)のマッキントッシュコートが、ちょうど持ち込まれましたので、
どうして?ドライクリーニングが×ダメなのかを、簡単に説明しますね。
ルイ・ヴィトン(LouisVuitton)のマッキントッシュコートを内側から見てみますと、こんな感じになっています。
パッ!と見て、何か気が付きますか?
まあ、よっぽど服に興味が無いと、気が付かないと思いますが、
よく見てみると、縫い目が無いのに気が付きますか?
ね!通常、このような作りのコートは無いのですが、
ルイ・ヴィトン(LouisVuitton)さんは、デザイナーズ・ブランドですから、平気で作ってきます。
「どうやって?縫ってあるの?」って、みなさん不思議に思うと思いますが、
実は、接着剤で付けてあるんですね!
「え~?」って感じると思いますが、事実です。
全部が全部を接着剤で付けてあるわけではありませんが、
多くの部分が接着剤を使って作られています。
今回のコートのように、結構使い込んでいくと、
接着剤で付けた部分の端っこが、段々めくれてきていますので、
接着剤を使用してコートが作られているのが良く分かります。
こんな感じです。
ね!白く見える部分が接着剤です。
良く分かりますよね!
こんな風に接着剤を使用して作られたコートを
油をよく溶かすドライクリーニングで処理すると、どうなると思います?
そうです!
ドライ溶剤で接着剤が溶かされて、
コートがバラバラになってしまうんですね!
その上、綿の生地がポリウレタンのボンディング加工を施してありますから、
余計にドライクリーニング処理は、×ダメなんですね!
「だったら!水洗いクリーニングをすればいいじゃん!」 って声が聞こえてきそうですが、
そんな簡単に事は運びません!
このルイ・ヴィトン(LouisVuitton)のマッキントッシュコートは、ご婦人方が着用されているのですが、
ご婦人方が着用の際に付けてしまうファンデーションのシミなどは、油性処理しないときれいに落ちませんので、
ドライクリーニングができない!と言うことは、結~構、作業性が悪くなってしまいます。
まあ、とても面倒になってくるんですね!
衿のファンデーションのシミや袖口の汚れなどを油性シミ抜き処理して、
ドライクリーニングができないので、シミ抜き処理跡が分からないように、
きれいにシミ抜き処理をしなくてはならず、とても時間が掛かってしまいます。
そして、特殊水洗いクリーニング処理をして乾燥させるのですが、
ルイ・ヴィトン(LouisVuitton)のコートは、裏地のホログラフに少々難が有りますから、
細心注意を払って、特殊水洗いクリーニングをしていきます。
ハンガー乾燥で熱乾燥させた後、しっかり乾燥するように自然乾燥させます。
重たい電蒸アイロンで、熱を伝えるようにしっかりとアイロンプレスしてあげますと、こんな感じになりました。
使い込んでいる割には、きれいなルイ・ヴィトン(LouisVuitton)のコートになりました。
ルイ・ヴィトン(LouisVuitton)のコートを、「綿だから普通に洗えば大丈夫だろう」と簡単に考えて処理すると、痛い目に合いますから、ご用心!
「なかなかルイ・ヴィトン(LouisVuitton)の洋服をクリーニングできるクリーニング店が無くって!」
とお困りのあなた!
是非一度ご相談下さい!
お待ちしております。
問合わせはメールで tetuya6181@po2.across.or.jp まで、
それでは、また・・・・