袋井のメンテナンス・クリーニングしみず です。
今日は、イタリアのブランドBELVEST(ベルベスト)のブランドスーツを
当店のメンテナンスコースで水洗いクリーニングしていきます。
BELVEST(ベルベスト)のブランドタグは、こんな感じになっています。
今回のスーツは、ウールにカシミヤが混紡された冬物のスーツでして、
これからの着用を前にメンテナンスコースでしっかりお手入れして欲しい!と言うことでご来店されました。
自分もそうなのですが、衣替えで終うからクリーニングに出す場合と、
これから着用するからクリーニングに出す場合があると思うんですよね!
特に普段着ではない大切な洋服などですと、着用することが分かっていたら、
そのタイミングに合わせて洋服をお手入れしておきたいですからですね!
どんなに高価なブランドスーツでも、タンスに入れたままで、いざ着用と言う時にヨレヨレのヘロヘロでは、
気が滅入ってしまいますからね・・・・
せっかく着用するんですから、シャキッと凛としてスーツを着こなしたいですよね!
こんな話をすると、「ヨレヨレにならないように、クリーニングに出してから終うんじゃない!」って声が聞こえてきそうですが、
確かに、クリーニングに出して1年以内でしたら、それほど問題ないかと思いますが(クリーニングのコースによっても違います)
2年、3年と経過してしまいますと、保管方法や湿気が悪さをして形やシルエットを崩していきます。
そのため「あ~ん!せっかくクリーニングに出しておいたのにヨレヨレじゃん!」って事になってしまいます。
結婚式や着用の時期が分かっているようでしたら、早めに洋服をチェックしてみてください。
当日になって「何じゃこりゃ~!」 って慌てないようにね!
まあ私の場合、クリーニング屋さんの特権ですから!着用することが分かっていれば、
もう~必ずもう一度お手入れのクリーニングをして、シャキッ!として出掛けていきます。
気持ちいいですからね~!
着用前のお手入れクリーニング!皆さんも是非どうぞ!
さてさて、話をBELVEST(ベルベスト)のブランドスーツに戻しまして、
先ほどのウールとカシミヤの混紡スーツをいつものようにメンテナンスコースで水洗いクリーニングをしていきます。
が、まずはカルテの作成からです。
BELVEST(ベルベスト)のスーツの状態をチェックしまして、寸法を測っておきます。
ポケットの中のホコリや縫い代の裏側などのホコリを丁寧に取り除きまして、細かい部分まで状態をチェックします。
そして、型崩れ防止の為の仕付け糸を打っていきます。
今回は、腰ポケットが使えないように縫ってありますから、
胸ダーツ、脇ダーツ、胸ポケット、肩パット、垂れ綿、袖縫い代と縫っていきます。
準備ができましたら、シミや汚れの部分を前処理しておきます。
ただ単に機械に入れてスイッチオン!では、きれいになりませんから、
丁寧に前処理しておきます。
まずはドライクリーニングをしていきます。
厚手の弾力ネットに入れまして(ちなみにネットのお値段は、1枚¥4000くらいします。んん高っ!)
やさしく、やさしくドライクリーニングで洗浄します。
乾燥は、ハンガー乾燥でやさしく熱乾燥していきます。
乾燥しましたら水洗いクリーニングに取り掛かります。
ここでも厚手の弾力ネットに入れまして、やさしく、やさしく水洗いをしていきます。
もちろん!手で水洗いを行ないます。 手洗い!です。
洗浄、すすぎ、トリートメント、糊付けと行ないまして、やさしく、やさしく脱水をします。
脱水しましたら、お馴染みのビッグハンガーに掛けて、寸法とシルエットを整えまして自然乾燥させておきます。
こんな感じです。
水洗いクリーニングをして自然乾燥させたBELVEST(ベルベスト)のブランドスーツです。
乾燥させただけですけど、んん~!良い感じですね~!
変な型崩れも無く、きれいに乾燥されています。
それこそ安い大手のクリーニング屋さんでしたら、軽く直してはい!OK!ってなりそうですけど、
当店では、そうもいきませんから、しっかりとテーラードプレスを施してアイロンプレスをしていきます。
毎度毎度の事ですけど、ここでアイロンの手順や方法を細かく書き込んでいると、
明日の朝になってしまいますので、省略させていただきますね~。
最近、私の周りに「何とかテーラードプレスを教えてもらおう!」と近づいてくるクリーニング業者さんがおりますが、
そうそう簡単には手に入りませんから!
あま~い考えで近づいてきても、無駄ですよ~
それなりの物を用意していただかないとね~
さて、話を元に戻しまして、先ほどのBELVEST(ベルベスト)のスーツですが、
今回は、グレーのスーツでしたので、ちょっと気が楽でした!
まあ、みなさんご存じ無いかもしれませんが、
洋服のアイロンプレスって、色によって難易度が変わるって知っています?
「え~?そうなの?」って思うかもしれませんが、
そうなんです!
洋服のアイロンプレスって色によってアイロンプレスの難易度が変わるんですね!
まあ、色だけではなく、生地の種類によっても難易度が変わってきますが、
色によって、かなり気の使いようが違うんですね~。
黒や紺ていう色は、アタリやテカリが出易く、アイロンプレスが難しく、と~っても気を使いますが、
グレイ、とりわけ色の薄いグレイは、かなり気が楽なんですね~!
「へぇ~」って思うかもしれませんが、実はそうなんですよ!
今回は、その気が楽なグレイでしたから、とってもスムーズにアイロンプレスをしていくことができまして、
先ほどの水洗いクリーニングをしたBELVEST(ベルベスト)のブランドスーツも
アイロンプレスでこんなにきれいになりました!
きれいな段返りの三つボタンスーツになりました!
段返りのラペルロールもこんな感じで、
自然で!良い感じのラペルロールです!
スーツを知らない人は分からないかもしれませんが、
三つボタンの段返りは、一番上と一番下のボタンは留めません!
真ん中のボタンだけ!留めるようにしましょう!
かっこいいですよ。
よく就職活動している学生の姿をテレビで見かけますが、
スーツのボタンを全部留めて着用している学生を見ます。
あれは!ダメです!×です。
スーツの基本は、一番下のボタンを留めてはいけないのです!
よく覚えておきましょう!
基本です!
問合わせは、メールで cleaning-shimizu@po.across.or.jp まで
それでは、また・・・・・