東京銀座の「英国屋」さんのオーダースーツのお仕事が入りまして、
何となくいつも「何でだろう?」と思っていることを書込みしますね。

浜松だと「遠鉄百貨店」さんの紳士服売り場に入っていますが、
銀座「英国屋」さんという高級注文紳士服店があります。
スーツ好きな方には、有名な注文紳士服店であります。
こんなタグです。

その英国屋さんのオーダースーツなのですが、
いつもちょっと不思議に思っていることがあります。

よく有名なブランド生地などを使用してオーダースーツを仕立てたりすると、
スーツを作ったお店とブランド生地のタグを別々に洋服に付けます。
例えば「ポールスミス」のスーツなどでも、
スーツメーカーの「ポールスミス」のタグと生地ブランドの「ロロ・ピアーナ」のタグと言った具合に、
仕立てメーカーと生地ブランドの2枚のタグをスーツの裏に付けて、購買者の優越感を満足させているのですが、

この英国屋さんは、自分のタグだけ付けて、生地ブランドのタグをつけません。

これがよくわからないんですよね~?

よほど英国屋さんで服を仕立てること事態にブランド力が有ると考えているのか、
よほど自信と誇りがあるのか、まずブランドタグを付けません。
(結構有名なテーラーさんたちのオーダースーツは、そのような傾向にあるようです。)

かろうじて生地ブランドの情報がズボンのすそに付いているだけで、他は全くありません。
なんでだろう~?と思ってしまいます。

ズボンのすそはこんな感じです。

お金の無い庶民的な考えだと、ブランドタグをつけた方が顧客満足度が得られると考えてしまうのですが、
本当にお金を持っている方は、違うのでしょうかね。
もしかしたら、ブランドタグを付けると、いちいちやっかみや冷やかしがあるので、
あえて付けないほうが良いと考えているのでしょうかね~
ん~ん、不思議ですね~わかりません。
まあ確かに「パッと見ただけでも一般的なスーツとは比較にならないくらい出来上がりが良いですから」、問題ないんですかね。

まあ疑問に思っているのは、そのくらいにしてお仕事お仕事です。
今回の英国屋さんのシルク混紡のオ-ダースーツは、ドライクリーニングでのデラックスコース処理になります。
いつもの様に、やさしくドライ洗浄をしてハンガー乾燥による熱乾燥をしてから一晩自然乾燥をさせ、

電蒸アイロンを使用して手でテーラードプレスをして仕上げていきます。
蒸気の使用を少なくして、熱と霧打ちをメインにしてアイロンプレスをしていきます。
(蒸気を沢山使用してアイロンプレスをしますと、スーツが湿気でブクブクになってしまいます)
良い生地を使用したスーツになればなるほど、熱と霧打ちによるハンドアイロンでの仕上げになります。
そんなこんなで仕上たスーツです。

さすがに仕立てが良いので、きれいにラインが出てシルエットが美しいですね。

明日もお仕事お仕事です。
問合わせはメールで tetuya6181@po2.across.or.jp まで、