袋井のメンテナンス・クリーニングしみず です。

「え~ん(泣)、絹の法被にお酒をこぼしてしまったんです~」
「何とか、なりますか?」とお客様がご来店されました。

見てみますと、確かにお酒が掛かっていて、全体にシミになっています。
「分かりました。何とかなるでしょう!」 と、お預かりしました。

もお、これは、全体を水洗いクリーニングするしかないのですが、
絹は、色が出ますし、シワが傷になり易いですから、

と~っても注意して水洗いクリーニングをしていかないといけません。

やさしく!やさしく!手で水洗いをしていきます。
洗浄・すすぎ・糊付けとやさしく水洗いクリーニングをしていきます。
脱水は、絞り過ぎないように、細心の注意を払って行います。
水洗いクリーニングが完了しますと、こんな感じになります。

今日は、天気も良く暖かいので、このまま熱乾燥させるには、もったいないので、
常温による送風乾燥で強制乾燥させます。
30分ほど送風乾燥させましたら、後は自然乾燥をさせておきます。

乾燥しましたら、電蒸アイロンを使ってアイロンプレスをして、風合いを甦らせます。
どんな生地も水洗いしたままの状態では、ふやけてゴワゴワしていますので、
しっかり熱を伝えて、生地が生き返るようにしてあげます。

その上で、絹らしく優しい艶やかな状態に仕上てあげるようにします。

ここ静岡県の遠州地方では、祭りの法被に絹の正絹や羽二重を使用したりしています。

最近では、藍染の単衣の綿法被の流行に押されていますが、
「俺は、やっぱり絹がいい!」と、絹で法被を仕立てる方が健在です。

よその県などでは、如何なんでしょうね?
絹で祭りの法被を作ったりするんでしょうかね?

この辺だけかな?

どんなもんかな?

まあ、夏に祭りのある地方では、法被ではなくて浴衣を着ているでしょうかね。
夏に絹の法被は、頂けませんからね。
問合わせはメールで tetuya6181@po2.across.or.jp まで、