袋井のメンテナンス・クリーニングしみず です。
今日は、Belvest(ベルベスト)のブランドスーツを水洗いクリーニングで、
ケア・メンテナンスしていきたいと思います。

まずは、いつもようにカルテの作成をします。
スーツの状態をチェックします、シミや汚れ、傷、ホツレなどなど細かくチェックしていきます。

次に各部の寸法を採寸しておきます。
この採寸がもっとも重要な要件ですから、しっかりと測っておきます。

次にポケット中やズボン裏側の縫い代などのホコリを掃除して、きれいにします。
そして、次に仕付け糸を打って、型崩れを防止します。
水で洗うのですから、重要な事です。
しつけ糸が打ち終わりましたら、まずはドライクリーニングをしていきます。

厚手の弾力ネットに入れて、やさしく、やさしくドライクリーニングをしていきます。
乾燥は、ハンガー乾燥で熱乾燥させていきます。
熱乾燥も高温で乾燥させるのではなく、中温くらいでやさしく乾燥させていきます。

ドライクリーニングが終わりましたら、いよいよ水洗いクリーニングをしていきます。
ここでも厚手の弾力ネットに入れまして、手洗いで水洗いクリーニングをします。
肌にもやさしい温度と洗剤を使用して、やさしく、やさしく手で水洗いクリーニングをしていきます。

洗浄、すすぎ、トリートメントとやさしく手洗いクリーニングをしまして脱水します。
脱水もギューと脱水するのではなく、生地が傷まないように、やさしく、やさしく脱水をします。
脱水後、寸法とシルエットを手で修正しながら整えていきます。

最近では、肩のしっかりしたビックハンガーを使用してシルエットを整えています。

ビックハンガーに水洗いクリーニングしたベルベストのブランドスーツを掛けまして、
手で寸法とシルエットを修正するように形を整えていきます。
袖は、アルミ製袖スリープを使用して、ちょっと楽をしながら寸法修正しています。

寸法を修正しましたら、すそに軽く錘をつけて、縮まないようにして乾燥させます。
せっかく寸法修正しても、濡れた状態でそのまま乾燥すると、どうしても縮みが発生してしまいますから、
縮みが発生しないように、軽いテンションを掛けてあげて自然乾燥させてあげます。

どのくらいの負荷を掛けてあげるかは、経験が物を言いますから、
見よう見まねでマネをしない方がいいかと思います。

上品な、高番手の生地を使用したスーツになりますと、簡単に伸びてしまいますから、注意が必要です。
乾燥させますと、こんな感じになります。

乾燥させただけで、まだアイロンプレスはしていませんが、
いかがです?結構、きれいな状態になるもんでしょう。

大手の安売りクリーニング屋さんなどでしたら、「これでいいじゃん!」って言いそうな感じです。
でも、これではまだ、ぜんぜんダメですので、テーラードプレスをしてシルエットを整えていきます。

重たい電蒸アイロンと細くて使い勝手の良い電蒸アイロンの2種類のアイロンを使って、
テーラードプレスをブランドスーツに施します。

慌てず、騒がず、ゆっくり、ゆっくり熱を生地や芯地に伝えるように、アイロンプレスをしていきます。
一般のみなさん的には、アイロン掛けというと、「シャッシャッ」と蒸気をいっぱい出しながら、
シューシューやってアイロンを掛けている場面を想像するかと思いますが、
そんな、みなさんが考えているアイロン掛けとは、かけ離れた地味なアイロンプレスをするのがテーラードプレスなんです。

洋服の中にある芯などの構造物にまで、しっかりと熱が伝わり、
シルエットが構築されるようにしっかりとアイロンプレスを施します。
アイロンプレスが完成しますとこんな感じなります。

きれいにシルエットが出たスーツになりました。
とても、水洗いしたスーツには見えませんよね!
良い感じです!
問合わせはメールで tetuya6181@po2.across.or.jp まで、
それでは、また・・・・・・