袋井のメンテナンス・クリーニング しみず です。
今日は、問合せメールの多いMONCLER(モンクレール)や DUVETICA(デュベティカ)などのダウンジャケットやダウンコートの変色についてです。
衿周りなどが薄茶色からグリーンに変色してしまっています。
日本製のダウンには、最近では見られなくなってきた現象なのですが、
MONCLER(モンクレール)や DUVETICA(デュベティカ)などのダウンでは、保管状態によって頻繁に起こりうる現象です。
しかし、日本製のダウンと言えども、保管状態によって変色が起こりますので、注意が必要です。
では、なぜ?変色が起こるのかと言うと、
これは、衿周りに付いた皮脂汚れが原因となっています。
衿廻りに付いた皮脂汚れがある程度の水分を保有しています。
その皮脂汚れの中の水分と空気中の窒素酸化ガスが化学変化を起こし、変色を引き起こします。
特にダウンなどのように中に綿が入っている衣服は、
生地だけの衣服に比べると、洋服に湿気を保有しやすい構造になっている為、
ビニールカバーなどを掛けたままの状態で保管をしていると、
ビニールカバーによって蒸発しない洋服の中の水分が、洋服の生地表面に集まり、
その水分とビニールカバーを通り抜けて入ってきた窒素酸化ガスが化学反応を起こし、変色を起こすので、
タンスに保管しているダウンなどは、タンスから見えている衿や袖などの部分だけが変色を起こす事例がよく有ります。
では、この症状は直るのか?と聞きたいですよね~
正直、きれいには直りません。
最近、染色修正後のクリーニングでも色が脱落しにくい染料を見つけることが出来たのですが、
いかんせん、染色の修正が難しい!
基本的に筆による刷毛塗りでの染色修正になるのですが、
染色を補正するために色を作り出し、そして筆で刷毛塗りをして、アイロンの熱で熱乾燥させながら定着させていくのですが、
この熱で定着させる時に色が変化する為に、せっかく染色補正の段階で作り出した色が同じにならないのです。
この熱変化の加減を調整しながら染色修正していき、全く同じ色でダウンの変色を修正するのは、
ま~ず無理です。
どうしても色ムラが起こってしまい、全く同じ色に修正することが出来ません。
それから、衿だけの部分を修正するのでしたら、まだガマンできる仕上がりの修正ができるかもしれませんが、
肩から袖にかけてなどの広範囲に変色が起こっている場合はどは、あきらめる事をお勧めいたします。
もし仮にダウン全体を染色しなおす場合、80度から100度の温度に上げた染色液に1時間ほど浸け込んで色を染色しますので、
そんな高温に上げた状態では、中のダウン羽がボロボロになってしまいます。
正直、ダウンの変色の修正は、お勧めいたしませんので、
クリーニングに当てようとしていた金額は、新しいダウンの購入資金にあてる事をお勧めいたします。
さきほどの変色したMONCLER(モンクレール)のダウンですが、
どうしても色ムラが起きてしまいますし、色も少し濃くなってしまいます。
綿やウール、絹などの染色補正とは違い、かなり難しい技術です。
みなさん、余計なお世話かもしれませんが、高額のダウンジャケットやダウンコートの購入には、よ~くお考えの上、購入するようにしましょう。
せっかく10万、20万出してがんばって!ダウンを購入したのに、1年や2年で変色が起こってしまったのでは、
何だかな~。。。。。。。。って感じです。
どこのダウンがお勧めとは、あえて言えませんが、
ヨーロッパのように乾燥した気候で使用するダウンジャケットのメーカーさんは、
もうちょっと日本のように湿気の多い気候でのダウンジャケットの使用を考えて、
生地や染料の選定に力を入れてくれるといいんですけどね~。
そうすれば、こんな変色の事例は、無くなると思うのですが。。。。。。。
いかがですかね~MONCLER(モンクレール)や DUVETICA(デュベティカ)さん。
ご一考をお願い致します。
一般的なクリーニング屋さんのクリーニングと比べると、かなり高いクリーニング代になりますが、
お値段以上の価値のある本物のクリーニングが当店にはあります。
「イタリアブランドのダウンがあるんだけど、どこのクリーニングに出したらいいのか」とお悩みのあなた!
「買ったばかりのMONCLER(モンクレール)や DUVETICA(デュベティカ)のダウンなんだけど、怖くてクリーニング店に出せないな?」とお悩みのあなた!
当店には、お客様が安心してご利用できるプロのクリーニングがあります。
是非!お試し下さい!
お待ちしております。
問合せはメールにて→ cleaning-shimizu@po.across.or.jp
それでは、また・・・・