袋井のメンテナンス・クリーニングしみず です。

「汗でガピガピになってしまっているので、水洗いして欲しい!」とお客様がズボンを持ち込まれました。
見てみますとINCOTEX(インコテックス)のスーパー100’Sのズボンです。

3本のズボンの内、グレーのズボンは、大分汗と皮脂で黄ばんでしまっていますので、出来る範囲での処理と言うことになりました。
これは、スーパー100’Sを越える高級ウールは、糸が細いので何回も漂白処理をしますと、漂白作用で糸が細く削られ、穴が開いてしまう為で、その為出来る範囲での処理と言う表現になります。

今回のINCOTEX(インコテックス)のズボンは、仕事で随分着用していますので、
メンテナンスコースでの処理ではなく、デラックスコースにて処理していきます。

お客様も、お値段的にとってもお得です。(私も精神的に大分楽です。)
それでは、処理していきましょう!

まずは、寸法を測ります。
メンテナンスコースではありませんので、総丈と股下のみの寸法を採寸します。
ポケットをチェックして、シミもチェックします。
まずは、油性汚れを除去していきます。
特に皮脂汚れのひどい部分に油性処理剤を付け、部分処理しておきます。

その上で、ドライクリーニングをします。
ハンガー乾燥で熱乾燥をして乾燥させます。

次に水洗いですが、その前にグレーのズボンの黄ばみシミを漂白処理しておきます。
かなり黄ばみが強いので、3回を目途に漂白をします。まあ、それなりにです!
部分漂白シミ抜きをして処理が済みましたら、水洗いクリーニングをして汗を処理します。
大分汗になっていますので40度の温水で汗と皮脂を洗い流します。

もちろん!手でやさしく水洗いをします。
機械任せには、致しません! やさしく手で手洗いです!
すすぎ、糊付けをして、やさしく脱水をします。
ハンガーに掛けて、手でシルエットを整えながら寸法を修正しておきます。
このまま一晩自然乾燥させて、明日アイロン仕上げを行います。

今回は、大分仕事で着用されているズボンですので、メンテナンスではなく、デラックスコースでの仕事となりましたが、
水洗い×の衣類を水洗いするコースは、必ずしもメンテナンスコースになると言うことではありませんので!
お気軽にご相談ください!

次にアイロンプレスに移りますが、が!まずは、寸法を測って縮み具合をチェックします。
うん!問題ありませんね!

それでは、アイロンプレスをしていきます!
が、みなさんはあまり知らないと思いますので、アイロンの前にスーパー100’Sの毛ズボンを水洗いして乾燥させるとどんな感じか、お見せしますね!

毛のズボンを水洗いして乾燥しますと、大体こんな感じになります。
表面に艶が無く、ボコボコしているのが分かると思いますが、
これらを修正するには、アイロンプレスするしか方法は無く、ただ熱風で膨らましただけでは、きれいに仕上がりません。

しっかりアイロンプレスしていきます。

とは言うものの、今回はメンテナンスコースではなく、デラックスコースですので、
チャッチャッとアイロンプレスしていきます。
アイロンは、電蒸アイロンを使用して、熱と蒸気を使ってアイロンプレスしていきます。

まずは、裏からポケット袋地を修正して、腰周りをアイロンプレスしてウエストを出します。
シックもアイロンを掛け、股を割ります。
股下に移り、脇縫い代をしっかり割って寸法を出します。

表に返して、表地を仕上ます。
このズボンは、ノータックですので腰周りを先にアイロンプレスしておきます。
その上で、股下を仕上げていきます。
脇縫い代を合わせて、ズボンのシルエットを出しながら、ズボンのラインを付けていきます。
こんな感じでアイロンプレスして線を付けます。

左右両方をアイロン仕上げしましたら、最後にウエストを仕上ます。
ウエストをアイロンプレスしながら、腰周りのシワを再度修正しまして完成です。

シャキッとすっきり汗抜き水洗いクリーニングできました。

今回は、大分着用されているスーパー100’Sのズボンでしてので、アイロンプレスも直コテでコテ布なしでアイロンプレスできましたので、プレス時間も少なくてすみました。(それでも20分から30分くらいは掛かりますがね)
もしこれが新品に近いINCOTEX(インコテックス)のスーパー100’Sのズボンだと、コテ布無しとはいきませんので、アイロンプレスがとっても大変になります。(この辺が今後の課題なんですけどね)

まあ、でも、汗や皮脂が取れて、すっきり!爽快!になりました!
汗でゴワゴワのあなた!
一度お試しあれ!さわやかに仕事やデートができますよ!
問合わせはメールで tetuya6181@po2.across.or.jp まで、