袋井のメンテナンス・クリーニングしみず です。
踊りをやっているお客様が踊り用のお着物を持ち込まれました。
何点かある中で1点「これはどうかな?」というシミがありまして、こんな感じのシミです。
衿の部分に黄茶色の古いようなシミがあります。
踊り用の着物ですので、生地は絹100%ではなく、ポリエステルの混紡生地のようです。
「ちょっと漂白剤を使うと色が抜けるかな?」って言う具合のシミですけど、シミ抜き処理していきましょう。
まずはセオリー通り油性のシミ抜き処理をしていきます。
が、何の変化も無しです。
では次に水溶性のシミ抜き処理をしていきます。
まず水だけを打って生地の状態とシミの具合を見ます。
水に濡れた感じをみますと、やはり生地はポリエステル主体の生地のようです。
それを踏まえてシミ抜き処理していきましょう。
水だけで超音波シミ抜き処理してみますと、
「ん!何となくシミが薄くなっていく」って感じです。
それならと、次にシミの部分に石鹸をつけて、さらに超音波シミ抜き処理してみますと、
ん~!きれいにシミが取れました!GOOD!です。
上手い具合にシミ抜き処理できましたので、そのまま水洗いクリーニングをしていきます。
「え~!着物を水洗いするの~!」 って声が聞こえてきそうですが、
先ほどのテストの感じですと、今回の着物は、ポリエステル主体の着物ですから、水洗いしても大丈夫だと思います。
とは言え、みなさんが考えている水洗いと、私のする水洗いは全く別物ですから、
勘違いして水洗いしますと大怪我をするかもしれませんので、ご注意ください!
私の水洗いクリーニングは、手洗いでやさしく!やさしく!水洗いクリーニングをします。
そして、やさしく!すすいで、やさしく!糊付けをして、やさしく!脱水をします。
そして、着物用のハンガーに掛けて一晩自然乾燥させます。
こんな感じになります。
乾燥後に和服用のアイロン仕上げをして完成になります。
踊りをやっている方など、汗が大変かと思いますが、
きれいにさっぱり!すっきり!水洗いクリーニングすることができますので、
是非、ご相談ください!
問合わせはメールで tetuya6181@po2.across.or.jp まで、