袋井のメンテナンス・クリーニングしみず です。
今日は、カシミヤジャケットのクリーニングについて書込みしますね。
先日、カシミヤのジャケットが持ち込まれまして、
オーダーや高級ブランドのカシミヤジャケットではありませんが、
カシミヤ100%の量販店などに売られている既製服のカシミヤジャケットです。
この既製服のカシミヤ100%ジャケットをクリーニングしていきます。
見てみますと、大分着込んだようで、かなり型崩れを起こしています。
こんな感じです。
腰ポケットに胸ポケットは、物をいっぱい入れていたようで、
ダラ~っと口が開いてしまっていますし、
前身頃もシルエットが崩れて、くた~っと伸びてしまっています。
見てわかります?
斜めから見たほうがわかるかな?
斜めからだと、こんな感じになります。
わかるかな?
思いっきり!シルエットが崩れていますね!
それでは、このシルエットの崩れたカシミヤのジャケットが、きれいになるようにクリーニングしていきましょう。
今回は、量販店の既製服ですが、カシミヤ100%のジャケットですから、
当店のデラックスクリーニング コースでのクリーニングをしていきます。
まずは、ポケットの中やシミなどの状態をチェックします。
シミの部分や汚れのひどい部分を前処理して、汚れが落ち易くなるように処理をしておきます。
その上で、まずはドライクリーニングからおこないます。
厚手の弾力ネットに入れて、カシミヤジャケットにダメージが掛からないように、
やさしく、やさしくドライクリーニングをしていきます。
乾燥はハンガー乾燥で、こちらもカシミヤジャケットにダメージが掛からないように、
やさしく、やさしくハンガー乾燥で熱乾燥させます。
30分ほど熱乾燥させましたら、カシミヤジャケットに潤いを与える為に、トリートメント処理をして、一晩自然乾燥させておきます。
一晩自然乾燥させましたら、ハンドアイロンでアイロン仕上げをしていきます。
デラックスコースですから、完璧なテーラードプレスではありませんが、
カシミヤジャケットの状態を見て、出来る範囲でのテーラードプレスをしていきます。
重たい電蒸アイロンを使って、コテ布を当てて、アイロンプレスをしていきます。
シルエットの崩れてしまったジャケットを、元のきれいなカシミヤジャケットになるように、
追い込み、いせ込み、アイロンプレスをしていきます。
細かい内容は、企業秘密です!
コツコツ、コツコツ、電蒸アイロンでアイロンプレスをしていきますと、
こんな感じに仕上がりました!
ダラ~っと、形が崩れてしまった腰ポケットに胸ポケットや、
くた~っと、シルエットが崩れてしまった前身頃など、
きれいな状態に戻っていますね!
これなら、安心して次のシーズンに着用することが出来ます。
よく着用した後、ポケットの中に物を入れたままの状態で、ハンガーに掛けている人を見かけますが、
あれでは、ダメ×です!
ジャケットのシルエットが、どんどん崩れていってしまいます。
カシミヤなどの柔らかい生地は、特に注意しないと、シルエットが益々崩れてしまいます。
着用した後、放ったらかしにせず、普段のお手入れを常に心掛けて頂ければ、
あなたの大切な洋服が長持ちします!
着用後の普段のお手入れは、又今度ホームページにアップしようと思います。
問合わせはメールで tetuya6181@po2.across.or.jp まで、
それでは今日は、この辺で、また・・・・・
袋井のメンテナンス・クリーニングしみず です。
今日は、冬の定番「ダウンジャケット」について書込みしますね。
最近では、どこを見ても、誰を見ても、み~んなダウン!って感じで、
ダウンジャケットやダウンコートをこぞって着用しています。
ユニクロさんやライトオンさんなどで、安いダウンジャケットやダウンコートを売っていますから、
無理も無いのですが、
ちなみに私もユニクロのダウンジャケットを一着もっています 笑い’’
ちょっとした散歩などの時に、役立ちますからね~!
さてさて、そんなみんなが持っているダウンジャケットやダウンコートですが、
お洗濯やお手入れ!どうしていますか?
先日、テレビ番組でダウンジャケットのお家で洗濯する方法をやっていましたが、
ん~~どんなもんでしょう~?って感じでした。
まあ、確かに手間を掛けて、丁寧に、さっとやれば出来ないことはないんですが、
ん~~?って感じで、
番組の司会者やコメンテーターの方も、何となく「本当にあれでいいの?」って感じで見ていました。
まあ、試してみたい方は、ご自分でやってみればいいんですが、
「やっぱり私は・・・」 と言う方は、クリーニング店を御利用してください。
「でも、ダウンジャケットやダウンコートのクリーニング代って高いじゃん!」って声が聞こえてきそうですが、
やっぱり手間、暇が掛かってしまいますから、
ど~してもダウンジャケットやダウンコートのクリーニング代は、高くなってしまいます。
ちょっと分かり易いように例に出しますが、
まずお客様から、ダウンジャケットやダウンコートをお預かりしますと、
シミや汚れなどの状態やポケットをチェックしまして、前処理をしていきます。
衿周りに袖口など、必ずと言っていいほど汚れていますから、
そんな汚れている部分やシミなどをシミ抜き前処理していきます。
その上でドライクリーニングをして、油性汚れを除去します。
ハンガー乾燥と回転乾燥を組み合わせて、ダウン衣類へのダメージを軽減させて熱乾燥していきます。
乾燥しましたら、次に水洗いクリーニングをしていきます。
小さめの弾力ネットに入れて、ダウンジャケットやダウンコートへのダメージを極力軽減させて水洗いクリーニングをしていきます。
強すぎず、弱すぎず、適度な回転数でやさしく脱水しまして、短時間の回転熱乾燥をさせます。
短時間の回転熱乾燥で表面の水分を乾燥させまして、
次にハンガー乾燥でやさしく乾燥させていきます。
翌日に回転熱乾燥でもう一度乾燥させてあげまして、
ダウンジャケットやダウンコートをふ~っくらと仕上てあげます。
衿周りや袖口もきれいになった、
ふわっふわっとしたふ~っくらなダウンジャケットになりました!
簡単にザックリと説明しましたが、細かい企業秘密がありますので、
タダ単にまねをしても、そうは問屋がおろしません! な~んてね!
安いチェーン店のクリーニング屋さんだと、こうはいきませんからね!
安く上げなければいけませんから!
ほとんど水洗いクリーニングだけでで、前処理などは、気休め程度にして、
大量に水洗機に突っ込んで、バッシャンバッシャンとジャブジャブ洗って、
これでもか~って!ギュ~っと脱水して、
シワシワになったダウンジャケットやダウンコートを
今度は、回転乾燥機でガランガランと長時間高温乾燥させて、
はい!お終い!って、
機械を動かすことだけに一生懸命で、
衣服がどうなろうと知ったことじゃない!って感じに洗濯していたんでは、
ダメ×ですよね~。
ふっくら、ふわふわっとしたダウンジャケットやダウンコートがお望みのあなた!
是非一度お試しあれ!
そうそう!そう言えば、ダウンジャケットやダウンコートを保管する時は、
必ず、ポリ袋などのビニール袋やビニールカバーから出して、
湿気がこもらない様にして保管しましょう!
窒素酸化ガスの化学変化作用によって
湿気などの水分と燃焼する時に出る窒素酸化ガスが化学反応を起こして、
ナイロンや綿、麻、アセテートなどの生地の色を変退色させてしまいますので、
絶~対!ポリカバーやビニールカバーから出して、通気を良くして保管しましょう!
そうやって考えると、ご家庭で自分で洗濯する時は、
本当にしっかりと乾燥させて、水分を飛ばしてあげないと、かなり危険ですね~!
みなさん!ご注意あれ!
問合わせはメールで tetuya6181@po2.across.or.jp まで、
それでは、また・・・・・・
袋井のメンテナンス・クリーニングしみず です。
先日、振袖・長襦袢・帯が宅配便で送られてきました。
お母様の振袖を娘さんが成人式に着用したそうでして、
振袖の状態を見てみましたが、保管がいいので、とってもいい状態の振袖です。
とても何年も昔の振袖には、見えない状態です。
こういった保管状態の良い振袖を拝見しますと、
「着物ってエコでいいよな!」ってつくづく感じます。
二代、三代続けて着用できれば、これほど経済的でエコな物は、そうそうありませんよね!
良いですよね~!
そう言えば、和服着物などは、「これ昔、お母さんが着ていた着物」と言った感じで、
二代、三代受け継がれて着用されている話を聞きますが、
洋服って、あんまり聞きませんよね~?
「これ、おじいちゃんのスーツ!」とか、「このの親父が昔着ていたスーツ!」な~んて話、
聞きませんね~
和服着物の場合、よっぽど体型が違っていない限り着用できるので、有利なんですかね~、
スーツなどの場合、昔の人だと大体身長が低めでしょうし、
今の子だと、きゃしゃで、か細い体型の子が多いでしょうし、
まあ、スーツなどの洋服を受け継いで着用していくのは、難しい~ですね~。
あと、デザインの流行などもありますしね~
でも、デザインもあまりに平凡すぎるのも、やはり敬遠してしまいますよね~、
成人式などですと、少しくらい突飛なデザインの方が、以外に子供も着てくれたりしてね!
そう考えると、中々、難しい・・・・・
あ!でも!コートなんかは、良いんじゃないですかね~!
カシミヤのコートなどでしたら、ボックスコートなどのデザインにしたら、それ程問題なく受け入れてもらえるでしょうし、
コートのデザインが極端に流行があるわけでも無いですし、
そうやって考えると、良いですね!カシミヤコートを受け継いで着用する!って、
そうなると、一張羅として買っておくのは、カシミヤコートか!って、
でも、先立つ物が(お金)・・・・・・・泣き
でも、何か良いですよね!そうやって振袖やコートを受け継いでいくって!
ただ、問題は保管です!
振袖もカシミヤコートも保管を怠ってしまうと、カビやシミ、虫食いなど、目も当てられない状態になってしまいます。
そうならない為にも、年に数回、しっかりと虫干しをおこなって、湿気や虫などの被害を予防しなければなりません。
しかしまあ、そうは言っても中々大変ですよね~、
「そんな年に数回も虫干しできません!」って思いますよね!
そんな方に、とってもいい情報があります!
それは、「窒素封入パック」です!
このパックは、中の空気を取り出し、中に窒素を充満させるパックでして、
パック内の酸素濃度を超低下させることで、カビやシミ、金粉の酸化、虫食いなどを防いで、
安心して保管できる、優れものの保管専用パックです!
今回の振袖着物も、振袖、長襦袢、帯を一緒に一つのパックとして、窒素封入パックいたします。
プリント部分もくっ付いてしまわない様に、和紙を挟み、しっかりガードしてからパックします。
でもここ数日、天気が悪そうですし、窒素封入パックをするのは、来週になってしまいそうです。
やはり、パックをするなら天気の良い日がいいですからね!
パックが出来たら、宅配便でお送りします。
振袖着物の宅配便での発送は、中々大変でして、
安いダンボールに折り畳んで梱包して宅配できれば、良いんですが、
残念ながら、そうもいかず、
折り畳まずに、二つ折の状態でお送りしたいですし、
安いダンボールだと、いまいち一抹の不安がよぎりまして
「う~~ん?」って感じになってしまいます。
そうなると、やはり、それなりにしっかりした和服収納箱に梱包して発送するようになってしまうんですね。
こんな感じの箱です。
ふたを開けると、
こんな感じで、窒素封入パックした振袖着物が入っています。
この箱を、さらに水に濡れないようにビニールでカバーをしまして、その上で宅配便で発送します。
この箱がもっと安ければいいんですが、中々・・・・・
しかも、この箱をカバーするビニールも、何か良いのがあればいいんですが、中々・・・・
いろいろと探して、「これだ!」って物を見つけたいと思いますね。
まあでも、箱は多分このタイプの箱で決まりかなって感じていますが、
結構!丈夫なんですよね、この箱!
中々!しっかりしています。
まあ、お値段がいいんですから、しっかりしてもらわないと困るんですがね、
問合わせはメールで tetuya6181@po2.across.or.jp まで、
それでは今日はこの辺で、また・・・・・
袋井のメンテナンス・クリーニングしみず です。
先日、関東地方から宅配便で子供の着物一式が送られてきまして、
「着物のクリーニングと窒素封入パックをして欲しい」とのご依頼です。
男の子の着物なんですが、
男の子の着物だと、羽織や着物に沢山のプリントが施されているのが多いんですが、
今回のお着物も沢山のプリントがしてあり、洗濯表示は、全て×の「洗濯は、専門のクリーニング店にご相談ください」との表示になっています。
何も知らないクリーニング店に出してしますと、ボロボロになって返ってきますので、
安心できる、信頼の置けるクリーニング店を利用するようにしたほうがいいですが、
当店なら大丈夫!安心して御利用できます。
「全て×の洗濯表示で、どうやってクリーニングするの?」と声が聞こえてきそうですが、
そこは、それ!腕ですよ!腕!
ひ・み・つ です。
全体にプリントがしてある着物も特殊な方法でクリーニングしまして、
しっかりと着物独特のアイロン仕上げを施しまして、畳みます。
後は、プリントとプリントの間に薄紙の和紙を挟んで、プリントがくっ付かないようにしておきます。
襦袢と付属品を一緒に包装して窒素封入パックをするんですが、
それは、又後日におこないます。
最近、少しづつ、少しづつ遠方のお客様や近隣のお客様が増えてきていまして、
ブログやホームページを更新する励みになりますよね!
不景気風が吹き荒れている昨今ですが、
洗濯屋のクリーニングではなく、
お手入れの視点からのメンテナンス・クリーニングで
コツコツお仕事ガンバです。
問合わせはメールで tetuya6181@po2.across.or.jp まで、
それでは今日はこの辺で、また・・・・
袋井のメンテナンス・クリーニングしみず です。
今日、ユニクロのダウンジャケットが持ち込まれましたので、
フッと洗濯指示タグを見てみますと、
「あれ?」って感じで、
「ん?」っと、もう一度見てみますと、
何ともまあ、洗濯指示タグが全て×になっているじゃ~あ~りませんか。
こんな感じになっています。
「へぇ~」とよく読んでみますと、
「クリーニング店での水洗いをお願いします」と書いてあります。
なるほど!なるほど!
タダ単に「水洗いできます」と指示すると、家庭洗濯機で洗おうとしてしまいますから、全て×なんですね。
ちなみに、何で家庭洗濯機でダウンウェアを洗濯してはいけないか、と言うとですね~、
ご家庭にある洗濯機でダウンウェアを洗おうとすると、まず脱水できませんよね。
水を含んだダウンウェアは、非常に重たくなりますから、
とてもじゃありませんが、家庭にある洗濯機では荷が重過ぎます。
それから、水洗いできたとしても乾燥しませんよね。
乾燥機を使用しないと1週間自然乾燥していても乾かないでしょう。
業務用の回転式乾燥機でも1時間ほど掛かりますから、コインランドリーで乾燥させるだけでも大変です。
まあ、こんな感じの理由でご家庭での洗濯は×ダメですよ!と、なっているんですね。
しかし、「クリーニング店での水洗いをお願いします」だけでは、実際に処理する立場から言わせてもらうと、ダメ×ですね~
今回のダウンジャケットに限らせて言わせてもらいますと、
今回のダウンジャケットの組成表は、次のように表示されています。
表地がポリエステル、中綿がダウン・フェザー、裏地がポリエステルでフェイクファーがアクリル系となっているんですが、
みなさん、ダウンジャケットを着用していると、何処の部分がどのように汚れますか?
まず間違いなく、ほとんどの方が衿(えり)周りと袖口部分が汚れると思うんですが、いかがです?
女性の方などは、間違いなく衿周りがファンデーションで汚れていると思いますし、
袖口周りは、ハンドクリームの油汚れが結構付いていませんか?
そのような汚れの状態にあるダウンウェアを、水洗いしてきれいになると思いますか?みなさん?
答えは、水洗いをしただけでは、きれいになりません!
上記のように汚れたダウンウェアをきれいにするには、
まず部分シミ抜き処理を衿周りと袖口周りに施しまして、
その上でドライクリーニングをして油性の汚れを除去します。
ドライ溶剤を乾燥させて、それから水洗いクリーニングをして水溶性の汚れを取ってきれいにします。
乾燥は、当店では2回に分けて衣類へのダメージを軽減させて乾燥させています。
ふっくらと乾燥したダウンウェアに、低温のアイロン仕上げをおこなって細かいシワを取ったら完成です。
ちなみに時間が掛かりますから、当日仕上の特急仕上は、基本的に無理になります。
「当店は、ダウンウェアでも当日仕上げOKです」って所は、まず水洗いだけになりますから、
それなら、急ぎでクリーニングに出さずとも、又の機会にした方が利口だと思います。
そんな感じで、みなさんが思っている以上に結構手間が掛かりますから、どうしても金額も高くなってしまいます。
しかし、金額以上にきれいになりますから、
安いクリーニング屋さんに何回も出すことを考えればお徳だと思います。
問合わせはメールで tetuya6181@po2.across.or.jp まで、
それでは今日は、この辺でまた・・・・
袋井のメンテナンス・クリーニングしみず です。
先日、エルメネジルド・ゼニアについて書込みをしましたが、
家に来る若い人から「あのデザインで9万円は、高いんじゃない!」
「どうですか?って言われても、ちょっと買えないよね」と、息巻いて話をしてきましたので、
「分かっていませんね~オーダースーツの意味が」と、話をしたのですが、
ど~も若い人や最近の人は、ブランドのスーツ=デザインがかっこいい!と思っているようですが、
ちょっと考えてみてください。
例えばですね~
天皇陛下が着用しているスーツは、多分生地は日本製の一級品の生地を使用して、一流のテーラー職人が仕立てているんだと思いますが、
どうですか?
天皇陛下が最近流行の細身でお尻が出るほど短く、細身のパッツン、パッツンのスーツを着用していますか?
お分かりだと思いますが、そんな流行のスーツは、着ていませんよね。
基本的にイギリスのブリティシュスタイルのスーツを着用していますね!
そうなんですね!
ブランドのスーツと言えども、その人、その人にあった品格のあるスタイルラインがあるんですね。
大体、品格のある人が若者が着るような流行のデザインスーツを着用するはずがありませんから、
基本的に中庸で堅実なスーツを着用するようになります。
まあ、60過ぎの方でも、かっこよくって似合っていれば問題ないんですけどね。
しかしまあ、そんな大冒険をするような人もいないと思いますがね~
と言うことで、ゼニアやダンヒルなどのブランドでも、20歳の若者から60、70の品格のある方まで、
いろいろな方のスーツをオーダーやプレタポルテなどの既製服で対応するのですから、
幅広いデザインがあると言うことだけは、頭に入れて置いて欲しいですね!
そこで!
今日は、スーツの基本スタイルラインについて、お話しますね!
まず、最近流行りのイタリア、サルトリアラインから説明します。
スタイルラインは、こんな感じになります。
ウエスト部分が細く絞られていて、前身がラウンド(丸く)カットされていて、すそがフレアーラインになっています。
胸ポケットは、バルカポケット(斜めに切れ上がった)で、腰ポケットもチェンジポケットや斜めポケットだったりします。
次にイギリスのブリティシュラインですが、
スタイルラインは、こんな感じになります。
ウエストが細くシェイプされていて、前身は、イタリアのサルトリアラインほど丸くカットされておらず、
すそも広がってはいません。
全体的には、ウエストが絞られていて細くフィットしたスタイルラインになります。
次に、アメリカンスタイルですが、
こんな感じになります。
みなさんが一番見慣れた、昔からのスーツスタイルというと、このアメリカンスタイルになると思います。
ウエストは、余裕があり、全体にゆるくボックス型のスーツになると思います。
これら3つのスタイルラインを基本として、
シングルの2つボタンか3つボタン、3つボタン段返りか、
あるいは、ダブルの4つボタンか6つボタンか、
ラペルは、ノッチラペルかピークラペルか、
ベンツは?袖口は?
肩は?裏地は?
ゴージラインは、最近ぽく高めにするのか?
ウエストラインの位置は、高くするのか?
ラペル幅は、ナローにするのか、広めにするのか?
などなど、いろいろな事を組み合わせてオーダースーツやブランドスーツを作り上げていくのです。
一口にスーツと言っても、いろいろな組み合わせがある! と言うことは、分かって頂けたかな。
その人、その人にあった品格ある最適なスーツを是非!お求めあれ!
問合わせはメールで tetuya6181@po2.across.or.jp まで、
それでは、また・・・・
袋井のメンテナンス・クリーニングしみず です。
エルメネジルド・ゼニアってメンズブランドがあるんですが、知っていますか?
スーツに興味が有る人なら「知ってる!知ってる!常識じゃん!」ってなるんですが、
スーツやメンズファッションに興味が無いと、「何それ?銭屋?」って感じになってしまいます。
車で言えば「ベンツ」、時計で言えば「ロレックス」、バックで言えば「ビトン」と言った感じで、
メンズスーツと言えば「ゼニア」と言ってもいいくらい、メンズファッションを代表するイタリアのブランドです。
まあ、日本人が好きなんですがね。
生地をテーラーさんや他のブランドに提供したり、独自でメンズファッションの製品を提供しているブランドでありまして、
ピンからキリまでいろいろな製品があります。
安い所で10万弱くらいでカスタムオーダースーツが作れるのかな?
ポールスミスなんかで生地がゼニアっていうスーツで9万円くらいの値段だと思ったので、
そのくらいの金額から、お求めになれると思います。
カスタムオーダースーツだとこんな感じです。
何ともいえない光沢と艶があり、上品な感じの良いスーツですよね!
スーツを着るようになって、「他の人とちょっと違うのが欲しいな」と思うようになると、
必ずと言っていいほど、欲しいブランドの一つに名前が挙がってくるのがゼニアです。
この辺は、エルメネジルド・ゼニアさんの営業戦略がいいんでしょうね!
さすがですよね、当店も見習って勉強したい所です。
ちなみエルメネジルド・ゼニア さんのブランドタグは、こんな感じのやつです。
生地の種類によってタグの色やデザインが変ってきますが、
まあ、こんな感じです。
どうですか?1着仕立てて、
ワンランク上のスーツを着てみては。
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それでは、また・・・・
袋井のメンテナンス・クリーニングしみず です。
「タンスに入れっぱなしにしておいたら、黄色いシミが出てきたんだけど、取れるかしら?」
とお客様がお持込になりまして、
見てみますと、こんな感じのシミになっています。
まあ、よく見るシミですよね!
この手のシミは、漂白しないと取れませんから、
生地の色との駆け引きで、どこまでシミがきれいに取れるかが決まってきます。
よくシミ抜きが下手な人にありがちなんですが、
シミ抜きの下手な人ほど、強い漂白剤を使用して、生地の色を脱色させてしまって大失敗!というのを見かけます。
いけませんよね~!そんな失敗をしてしまっては!
お客様もガッカリですが、失敗した衣類も泣いてしまいます。
そんな失敗がないように、焦らず、慌てず、丁寧にシミ抜き処理をしていきます。
シミ抜き処理の基本を踏まえて、油性処理、水溶性処理、漂白処理とシミ抜き処理をしていきます。
特に漂白処理は、弱い漂白剤を使用して少しづつ、少しづつ漂白処理をしていきます。
シミ抜き処理が完成しますと、こんな感じできれいになりました。
生成りの生地だったので、「少し残るかな?」と思ったのですが、
思いのほかきれいにシミ抜き処理ができました。
後は、ドライクリーニングをしてアイロンプレスをして完成になります。
昨日今日と、とっても温かくって、
「こんな調子だと冬物のセーターなんか着ていたら、脇に汗のシミがけっこう出てくるだろうな」
と思いますので、冬物の水洗いクリーニングを忘れずにタンスに終うようにしましょう。
もうちょっと寒くなってくれないと、困るんだよね~って感じですが、
春は、まだまだ先ですよね。
問合わせはメールで tetuya6181@po2.across.or.jp まで、
それでは、また・・・・
袋井のメンテナンス・クリーニングしみず です。
お客様が「他のクリーニング店に出したんですけど、きれいにシミが取れなくって、
自分でこすってみたら、こんな風になっちゃったんですけど」
「直りますかね~?」と来店されまして、
「どれどれ?」 と見てみますと、
あちゃ~!やっちゃいましたね~!って感じで、
なんとも、絹のワンピースに付いたシミを、水をつけて擦ってしまった為、
おもいっきり白く毛羽立ってしまっています。
シミ自体は、どうやらたんぱく質系のシミのようで、シミの回りが黒く縁どったシミになっています。
こんな感じです。
デジカメだと分かりにくいかもしれませんが、真ん中上くらいにシミがあります。
そして、このシミの部分を斜めから見てみますと、
どうです?白く毛羽立っているのが、良く分かると思います。
絹は、こすると必ず白く毛羽立ってしまいますので、
絶~対!擦ってはいけません!
まあ、とは言え、これらのシミや毛羽立ちを何とか目立たなくしてあげるのが、
私たちプロのクリーニング店の役目ですから!
しっかりシミ抜きして、処理してあげましょう!
シミ抜き処理ですが、今回これだけシミの廻りが黒く縁どっていますから、酵素を使ってシミ抜きしていきます。
簡単に「酵素を使ってシミ抜き処理します」と書きますが、
実際に酵素を使う場合、温度や時間などの使用環境を適切な条件にしてあげなければ、酵素は力を発揮しませんので、
ちょっとした、と言うか、プロのシミ抜き技が必要になってきます。
まあ、頭を上手く使ってやればいいんですけど、
それは、ひ、み、つ、です! 秘密!
その内緒の企業秘密技を使い、酵素のシミ抜きをして先ほどのシミを取っていきます。
部分的に細かいシミ抜きをしまして、全体を水洗いクリーニングします。
「え~~!絹のワンピースを水洗いするの~~!」って声が聞こえてきそうですが、
そうなんです!水洗いクリーニングをします!
水洗いは、機械任せにせずに、手で水洗いをしてあげます。
やさしく!やさしく!手で水洗いクリーニングを施します。
洗浄、すすぎ、糊付け、脱水と水洗いクリーニングしましたら、
寸法をチェックしてハンガーに掛けて自然乾燥させます。
ちょっとシワシワですが、濡れた状態で蒸気アイロンを使って、少しシワをとっておきます。
その上で一晩自然乾燥させて乾燥させます。
後ろに、水洗いクリーニングした長襦袢も見えますが、
そう!当店では、長襦袢も水洗いできますから!もしよかったら御利用ください。
さて、水洗いクリーニングした絹のワンピースは、このまま自然乾燥させて、
明日、アイロンでプレス仕上げしていきます。
昨日水洗いクリーニングしました絹ワンピースのアイロン仕上げをしていきます。
電蒸アイロンを使用しまして、熱と蒸気を上手く使いながらアイロンプレスをしていきます。
しかし、裏地がポリエステルだと「静電気」が出ますね~、
コテ布を使ってアイロンプレスをしても、
ペタペタくっ付いて、
あ~~!もお!アイロン仕上げがやりにくい!
なんとか、こうにかアイロンプレスが終わりましたが、
あ~静電気が~!ひどい!
そんな時は、どうするか?
表地が絹で、裏地がポリエステルのワンピースですから、
電気を帯びているのが裏地のポリエステルだと考えられますから、
裏が表になるように、ひっくり返りまして、
ソフターを薄めた液を裏地全体に薄くスプレーします。
これで、ちょっと置いておきます。
しばらく時間が経ちますと・・・・・
!大丈夫なようですね~!
アイロンプレスが終わって、こんな感じになりました。
ヒダの部分も、押さえすぎずに、自然な感じが出ていて、いい感じになっていますね!
GOOD!ですね。
お客様がゴシゴシ擦ってしまって、白く毛羽立ってしまった部分も、こんな感じになりまして
うっすら毛羽立っているのが分かりますが、
まあOKでしょう!
まじまじ、よ~く見なければ分かりませんから大丈夫でしょう。
みなさん、いいですか!
絹(シルク)の製品は、絶~対、こすってはダメですよ!
簡単に白く毛羽立ってしまいますからね!
餅は餅屋!
シミ抜きは、プロの専門クリーニング店に任せましょう!
安いからと、安いクリーニング店に出して、痛い目に合うよりも、
結果的には、安い金額で抑えることができますよ。
問合わせはメールで tetuya6181@po2.across.or.jp まで、
それでは、また・・・・・
袋井のメンテナンス・クリーニングしみず です。
夏の礼服をメンテナンス・クリーニングして欲しいと、
持ち込まれましたので、ドライ&水洗いクリーニングしてお手入れしていきましょう。
夏用の生地によく使われているモヘアを使用したシングル一つボタンの礼服です。
モヘアは、生地が硬く、汗などの湿気に強く、型崩れしにくい性質を持っています。
自分も夏用の礼服で1着欲しいな~と、思っている礼服です。
そんな夏用の礼服が持ち込まれましたので、早速処理していきましょう!
まずは、シミや汚れ、傷などをチェックしておきます。
ポケットの中や、ズボンの裏地の縫い代部分などのホコリも、しっかり取り除いておきます。
次に礼服の各部の寸法を測って、カルテに書き込んでおきます。
上着は、前丈、肩幅、袖丈、下袖丈、着丈、中胴半寸の寸法、
ズボンは、ウエスト、総丈、股下、ワタリ幅、ヒザ幅、すそ幅の寸法を測ってカルテに書き留めておきます。
カルテができましたら、次に、型崩れを防止する仕付け糸を打っていきます。
ポケット口、各ダーツ部分、肩パット、垂れ綿、と仕付け糸を打っていきます。
準備ができましたら、首周りや袖口などに前処理をしまして、
厚手の弾力ネットに入れて、ドライクリーニングをしていきます。
礼服に余分な力が掛からないように、やさしく、やさしくドライクリーニングをしまして、
ハンガー乾燥で熱乾燥させます。
ドライクリーニングが乾燥しましたら、次に水洗いクリーニングに移っていきます。
水洗いは、機械任せにせずに、人の手による手洗いで水洗いクリーニングをしていきます。
原始的に見えるかもしれませんが、大切な洋服の為には、人の手による手洗いが一番!ですので、
人の手による手洗いで水洗いクリーニングをします。
洗浄、すすぎ、糊付けと処理しまして、やさしく、やさしく脱水します。
脱水しましたら、人型のビックハンガーに掛けまして、寸法を修正しながら形を整えていきます。
上手に寸法修正しながら形を整形していきますと、こんな感じになります。
どうですか?結構きれいになるもんでしょう!
後は、このまま一晩自然乾燥させてあげます。
一晩自然乾燥後、アイロンプレスをしていくのですが、
が!、まずは寸法をチェックして、縮んでいないかどうかを調べます。
ん!大丈夫ですね!縮みが無く乾燥されています。
それでは、アイロンでテーラードプレスしていきます。
一応、上着を例に書込みしていきますね。
アイロンの温度を160度ほどに設定しまして、まず初めにアームホールの部分からアイロンプレスしていきます。
垂れ綿をきれいにしながら、アームホールを必要以上に伸ばさないようにアイロンプレスしていきます。
次に肩パットに移りまして、前肩を壊さないように注意して、アイロンプレスします。
次に前身頃の芯地に移りますが、ここでアイロンの温度を180度から200度ほどに上げていきます。
前身頃を裏地が表になるようにセットしまして、すそから胸に向かって胸のボリュームが出るようにアイロンプレスしていきます。
この時、衿ラペル部分も仕上ておきます。地の目を気にしながら、真っすぐ引張ってラペルをプレスしておきます。
次に、そのまま脇に移りまして、脇から背中に掛けてアイロンプレスしていきます。
背中は、肩甲骨のボリュームが出るようにアイロンプレスします。
ここで上衿を裏から仕上げていきます。
衿周り量を確保して、鎌衿になるようにアイロンプレスをしていきます。
裏からの仕上げが終わりましたら、表地の仕上に移っていきます。
表地は、先ほどと同じ様に肩パットからアイロンプレスをしていきます。
前肩を壊さないように、後ろ側、前側パットとプレスしまして、
上袖部分のプレスに移ります。
袖が薄くなるように、シワをとってきれいにアイロンプレスしていきます。
袖の上部分がプレスできましたら、袖の下部分のプレスに移ります。
カフボタン部分に注意しながら、袖口がスパッと斬ったようにきれいな袖口になるようにアイロンプレスを施します。
肩パットと袖部分が終わりましたら、身頃部分のアイロンプレスに移ります。
地の目が真っすぐになるようにセットしまして、
すそから前身頃、腰ポケット、脇、細腹、胸とグルッと廻るようにアイロンプレスを施します。
次に背中に移りまして、
背中もすそから、ウエスト部分、脇、肩甲骨部分、背中中心部分と肩甲骨のボリュームが出るようにアイロンプレスをします。
最後に衿ラペルのアイロンプレスに移ります。
ラペルをアイロンプレスしまして、ラペル、上衿部分を押さえ込みましてアイロンプレスが終了します。
この後は、人台に上着を掛けて、アタリを消して、シルエットを落ち着かせて完成になります。
こんな感じになります。
ん~、いい感じですね~!
ラペルの感じも、こんな感じで
きれいにメンテナンス・クリーニングができました!
「クリーニング屋なんて、どこも同じでしょ!」とお思いの あなた!
安いだけのクリーニング店に出して、大切な洋服を壊されてしまうよりも、
せっかくクリーニングに出すんなら、メンズテーラード技術と和服シミ抜き技術を踏まえた、
違いの分かるプロの中のプロフェッショナル・クリーニング店に出してみてはいかがですか。
安いだけのお店より少しだけ高い料金で、格段のご満足をいただけると思いますよ。
ちょっとオシャレして小粋に暮らしましょう!
問合わせはメールで tetuya6181@po2.across.or.jp まで、
それでは、また・・・・・