袋井のメンテナンス・クリーニングしみず です。
今日は、お洒落な男子ご用達のイタリアブランド「INCOTEX (インコテックス)」のパンツを水洗いクリーニングしていきますね。
何でもないように見えて、大定番のパンツとして君臨しているパンツブランドでして、根強い人気があるパンツです。
そんな「インコテックス」のスーパー100’Sを使用したパンツを水洗いクリーニングしていきます。
が、まずは、寸法を測っておきます。
最低でも総丈と股下は、採寸して寸法を控えておきます。
水洗いは、手洗いで行っていきます。
「クリーニング屋さんなのに、機械でやらないの?」と声がありそうですが、
機械で処理すればいいという訳では、ありません!
機械は機械、人の手の感覚には、勝てないのですから、
機械を上手に利用しながら、基本は手洗いで水洗いクリーニング処理をしていきます。
洗浄、すすぎ、トリートメント糊付けをしまして、やさしく脱水をします。
程よい力加減で、生地にダメージを与えないように処理していきます。
脱水後は、バネタイプのハンガーに掛けて、寸法をチェックします。
縮んでいたら、伸ばすようにしながら形を整えて乾燥させます。
乾燥しましたら、アイロンでプレスをしていきますが、まずは寸法をチェックします。
縮んでいるのか、伸びているのか、ちょうど良い状態かを踏まえて、アイロンプレスをします。
アイロンは、電蒸アイロンを使用します。
私の場合、温度は180℃の設定にしてアイロンプレスをしていきます。
霧吹きで霧を打ち、熱によるプレスでアイロン仕上げをしていきます。
蒸気をシューシュー出しながらのアイロンプレスなどは、決してしませんので、憶えておいてくださいね。
特に、生地の物が良くなればなるほど、蒸気は使用せず、熱だけでアイロン仕上げをするようになります。
それでは、アイロンプレスをしていきましょう。
まずは、パンツを裏に返して、ポケットの袋地からプレスします。
次に、ウエスト部分を基本伸ばす様にプレスしまして、
腰周りの部分に移ります。
ファスナーの部分から天狗や腰ポケット、後ろの腰ポケットとぐるっと、
おしりのボリュームを出すようにアイロンプレスをしていきます。
腰の部分が終わりましたら、股のシックの部分に移ります。
股をしっかり割って、股下がきれいに割れるようにしてあげます。
ここから股下の部分をアイロンプレスしていきます。
脇縫い代が真っ直ぐになるように、縫い代を合わせまして、縫い代をしっかり割って、股下の寸法を出すようにアイロンプレスしていきます。
内側、外側と両方プレスしましたら、表地に返していきます。
表地に返しましたら、私の場合腰の部分から、またアイロンプレスしていきます。
ウエスト、腰周りとおしりのボリュームを出すように、アタリ、テカリに注意して丁寧にアイロンプレスをしていきます。
腰周りが終わりましたら、股下の部分に移ります。
脇縫い代を真っ直ぐ合わせてセットしまして、膝の少し上部分からアイロンプレスしていきます。
膝下部分を真っ直ぐ伸ばすようにアイロンプレスしていきまして、
膝少し上部分より、いせ込むようにプレスしてお尻にボリュームを出していきます。
パンツのライン(イタリアでは、クリースと言うそうです)は、すそから付けていきます。
地の目を見ながら、膝部分まで真っ直ぐアイロンを掛けてクリースを付けていき、
膝少し上部分からセンタークリースが真っ直ぐ落ちるようにズボンループの外側に振って、
ラインを付けていきます。
インコテックスのパンツは、パンツをはいた時に、センタークリースが真っ直ぐ落ちるように、外側に振ってありますので、この部分を注意してセンタークリースを付けていきます。
まあ、インコテックスに限った事ではないのですが、有名所のオーダースーツなどは、どこもみんなそのような仕様になっています。
最後にアタリやテカリ、パッカリングなど全体をチェックして完成になります。
ん~~、良い感じになりました。
今回ご紹介しました、センタークリースが真っ直ぐ落ちるように外側に振ってラインを付けるやりかたは、
デラックスコースからの仕様になりますので、ご了承ください。
なにぶん1点1点、熟練した職人技が求められますので、簡単にはいきませんから、お願いしますね。
しかし、いつも思うのですが、
スーパー100’Sを越える生地を使用したスーツは、結構!手抜きをしてプレスされていますので、
私たちアイロンプレス職人がプレスしてあげると、本当に見違えるようにきれいになります。
特に腰周りなどは、新品のスーツでも、ほとんどプレスされていませんので、
吸い付くように、美しくシルエットラインが出てきます。
どうですか?そこのくたびれたパンツをはいている、あなた!
一度お試ししてみては、
とっても!ビックリすると思いますよ!
是非!お試しあれ!
問合わせはメールで tetuya6181@po2.across.or.jp まで、
袋井のメンテナンス・クリーニングしみず です。
BEAMSのメンズスーツをアイロン仕上げしていたのですが、
上着を仕上げ終わって、ズボンの腰周りをアイロンプレスして、
さ~て股下の部分に取り掛かろうかとズボンを見てみますと、
「なんじゃ~こりゃ~!」って感じで、
「これは、ひどい!は、」
「なんなんだ!このクリーニング屋は!」プンプン!
「これじゃ、田舎の洗濯屋って感じで、まるでダメ!」って、
久しぶりに酷いアイロン仕上げを見ましたので、さすがに驚きました!
こんな感じです。
もう少しでヒザの部分まで来るんじゃないか、と言うほどにタックが押さえられていて、
タックを押さえたシワがクッキリと入っています。
しかも、ライン(クリース)がずれて二重になっていますし、
さらに!
思いっきりズボンのクリース(ライン)がずれてしまっています。
「あ~~あ」って感じになってしまって、重症です。
せっかくのBEAMSのスーツも泣いています。
なんだかな~って感じです。
こうなってしまうとクリース(ライン)を消して、再度クリース(ライン)付けなくては直りません。
ということで、毛100%なので水を霧吹きでたっぷり噴きつけ、アイロンの熱でラインを消します。
裏から消して、表に返して消してと、余分に手間が掛かる仕事です。
ズボンのクリース(ライン)が消えたら、脇縫い代を合わせて、シルエットを出しながらクリース(ライン)を付けていきます。
ん~ん、良い感じですね!
きれいにアイロンプレスができました。
全体では、こんな感じです。
でも、このお客様、ズボンのライン(クリース)について別に話をしなかったけど、気にならなかったのかな?
ん~、どうなんだろう?
ああ!そっか!
気になっていたんで、当店に来たんだ!
そっか、そっか!納得!
問合わせはメールで tetuya6181@po2.across.or.jp まで、
袋井のメンテナンス・クリーニングしみず です。
さて、お預かりいたしましたスーツは、ラファエル・カルーゾ(Raffaele Caruso)と言うイタリアブランドで、
生地には、イタリア製生地ロロ・ピアーナのスーパー120’Sが使用されている、品のあるブランドスーツです。
1回か2回くらいしか使用していないとの事ですが、
タンスの入れっぱなしでも、段々シルエットが崩れてきますので、
定期的なメンテナンスが必要になってきます。
まあ、時計にしろ、靴にしろ、鞄にしろ、何にせよ、定期的にお手入れしてあげないと、くたびれてしまいます。
最近では、地球温暖化の影響か?住環境の影響か?、カビが生え易くなっています。
自分でやるにせよ、プロに任せるにせよ、定期的なメンテナンスをお勧めいたします。
さ~て、ぼ~としていても仕事が片付きませんから、早速お仕事!お仕事!です。
まずは、スーツをしっかりチェックします。
汚れやシミ、傷やほつれ、ボタンなどなど、しっかりチェックします。
そうしましたら、次は、各部の寸法を測っておきます。
採寸は、洋服のカルテになりますから、しっかり測っておきます。
上着は、前丈、着丈、肩幅、袖丈、下袖丈、中胴半寸
ズボンは、ウエスト、総丈、股下、ワタリ幅、すそ幅、ひざ幅、ダブル幅、
これらを左右両方測ってメモしておきます。
次に、ポケットの中やズボンの裏地裏、脇縫い代の裏側などのホコリを取り除いておきます。
「え~、そんな面倒くさいことするの~」 と声が聞こえてきそうですが、
これも大事な仕事の一つですので、しっかりやっておきます。
これらの前段階が終わりましたら、まずシミ抜きをしておきます。
前身頃に少しシミが有りますので、シミ抜きをしておきます。
シミ抜きが終わりましたら、今度は洗うための準備をします。
ドライクリーニング、水洗いクリーニングとブランドスーツを洗浄しますので、
シルエットが壊れないように、仕付け糸を打っておきます。
型崩れ防止の仕付け糸を打ちましたラファエル・カルーゾのブランドスーツを水洗いクリーニングしていきます。
最近では、いろいろな所でメンズスーツの水洗いを宣伝していますので、
ど~~も一般の方は、簡単にスーツの水洗いができると思っているようですが、
と~んでもない!間違いです!
特に、ブランドスーツやオーダースーツになればなるほど、大変難しい処理になります。
洗いは、やさしく、やさしく水洗いしなくてはいけません。
水で洗うと、どんなにやさしく水洗いをしても、まずほとんどのスーツが1センチほど縮みますので、
縮みを修正しながら乾燥させなくてはいけませんし、
アイロン仕上げプレスは、熱によるアイロンプレスでじっくり!じっくり!プレスしていかなくては、きれいに仕上がりません。
アイロンプレスに掛かる時間は、だいたい3時間くらい掛けてアイロンプレスをしないと、きれいに仕上がりませんから、
と~~っても、大変な作業なんですね!
そりゃ、ポリエステルが60%くらい入った安いスーツなら何の問題も無く、簡単に作業できますが、
ブランドスーツやオーダースーツなどは、そうも行きませんから大変なんですね。
「ブランドスーツも簡単に水洗いできますよ!」 と言うクリーニング店ほど危険ですから、
みなさんも、その辺を踏まえて水洗いクリーニングの店選びをしてくださいね。
さて、それではスーツをメンテナンス・クリーニングしていきます。
まずは、ドライクリーニングをして油性汚れを除去していきます。
弾力ネットに入れて、やさしく、やさしく洗浄していきます。
乾燥は、ハンガー乾燥で熱乾燥させます。
乾燥しましたら、今度は水洗いクリーニングをしていきます。
基本的に手で水洗いをします。
やさしく!やさしく!水洗いをしていきます。
洗浄、すすぎ、トリートメント糊付けと処理しまして、やさしく!やさしく脱水します。
脱水しましたら、手でシルエットを整えながら、寸法を修正してしきます。
この状態で、一晩自然乾燥させておきます。
次に乾燥しましたラファエル・カルーゾ(Raffaele Caruzo)のブランドスーツにアイロンプレスをして仕上げていきます。
しかし、このアイロンプレス!早くちゃっちゃっと仕事ができませんので
(1箇所、1箇所コツコツ、熱によるアイロンプレスを施さないと、スーツが生き返りませんから)
どんなに早くアイロンプレスをしても3時間ほど掛かってしまいますので、と~~っても大変なんですね!
ですから、何回アイロンプレスをしても、正直、躊躇してしまいます。
でも、アイロンプレスをしないと仕事になりませんから、今日もコツコツアイロンプレスをしていきたいと思います。
まずは、乾燥しましたスーツの寸法をチェックします。
「うん!大丈夫ですね。」水洗い後にしっかり寸法修正してありますので、縮みが無くいい感じで乾燥しています。
それでは、アイロンプレスをしていきます。
今日は、上着のブレザーを主に紹介しながら書き込んでいきますね。
まず用意するのは、重たい電蒸アイロン、霧吹き、コテ布、鉄マン(馬)等を用意します。
アイロンの掛け方の基本は、アイロンを当てる部分を平らにして、コテ布を掛け、霧を打って、アイロンを乗せて、1・2・3・4とじっくり熱を生地や芯地に伝えるようにアイロンを掛けます。
では、アイロンを掛けていきましょう。
まずは、アームホールと垂れ綿の部分からアイロンを掛けます。
裏から垂れ綿がシワにならないように、かつ、アームホールを伸ばし過ぎないようにアイロンを掛けます。
ついで、肩パットに移ります。
前肩を壊さないように注意して、しっかり肩パットを潰します。
表地の肩パットに移って、表からもアイロンを当てます。
袖上部分に移りまして、袖が薄くなるようにアイロンを掛けていきます。
前身頃に移りまして、裏から芯地を仕上ていきます。
裾(すそ)から胸に掛けてアイロンを掛けて、胸のボリュームを出すようにアイロンを掛けます。
この時、ラペルから首周りに掛けても、アイロンプレスをして、ラペルの縮みと首周り量を確保しておきます。
そのまま裏からの状態で、脇から背中部分に移っていきます。
肩甲骨のボリュームを出すように背中をアイロンプレスして背中部分を整えます。
表地に返りまして、前身頃からアイロンプレスしていきます。
裾から胸、腰ポケットから腰、脇、胸と円を描くようにアイロンプレスをして前身頃を整えます。
背中も、裾から脇、裾、背中心、肩甲骨と円を描くような感じでアイロンプレスをして整えていきます。
ついで、袖部分に移りまして、袖下部分をアイロンプレスしまして。
最後にラペルから上衿部分をアイロンプレスしまして、ほぼ完成になります。
人台に上着を掛けて、各部分をチェックして細かく修正しまして、15分ほど冷やして落ち着かせます。
ざらっと手順を書きましたが、実際に上着とズボンをアイロンプレスしますと、紺や黒の生地で3時間強、アイロンプレス時間が掛かってしまいます。
ブランドスーツやオーダースーツは、手抜きの出来ない仕事になりますので、どうしてもコストが掛かってしまいます。
しかし、その分出来上がったスーツの状態も、すごく良い状態に仕上がってくれます。
どうですか?みなさん、一度お試ししてみては、きっと満足いく仕上がりが期待できますよ!
是非、一度お試しあれ!
問合わせはメールで tetuya6181@po2.across.or.jp まで、
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「え~ん(泣)、絹の法被にお酒をこぼしてしまったんです~」
「何とか、なりますか?」とお客様がご来店されました。
見てみますと、確かにお酒が掛かっていて、全体にシミになっています。
「分かりました。何とかなるでしょう!」 と、お預かりしました。
もお、これは、全体を水洗いクリーニングするしかないのですが、
絹は、色が出ますし、シワが傷になり易いですから、
と~っても注意して水洗いクリーニングをしていかないといけません。
やさしく!やさしく!手で水洗いをしていきます。
洗浄・すすぎ・糊付けとやさしく水洗いクリーニングをしていきます。
脱水は、絞り過ぎないように、細心の注意を払って行います。
水洗いクリーニングが完了しますと、こんな感じになります。
今日は、天気も良く暖かいので、このまま熱乾燥させるには、もったいないので、
常温による送風乾燥で強制乾燥させます。
30分ほど送風乾燥させましたら、後は自然乾燥をさせておきます。
乾燥しましたら、電蒸アイロンを使ってアイロンプレスをして、風合いを甦らせます。
どんな生地も水洗いしたままの状態では、ふやけてゴワゴワしていますので、
しっかり熱を伝えて、生地が生き返るようにしてあげます。
その上で、絹らしく優しい艶やかな状態に仕上てあげるようにします。
ここ静岡県の遠州地方では、祭りの法被に絹の正絹や羽二重を使用したりしています。
最近では、藍染の単衣の綿法被の流行に押されていますが、
「俺は、やっぱり絹がいい!」と、絹で法被を仕立てる方が健在です。
よその県などでは、如何なんでしょうね?
絹で祭りの法被を作ったりするんでしょうかね?
この辺だけかな?
どんなもんかな?
まあ、夏に祭りのある地方では、法被ではなくて浴衣を着ているでしょうかね。
夏に絹の法被は、頂けませんからね。
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「これって、何だろう?」と、革のズボンが持ち込まれまして、
見てみますと、前側全体に白くカビの跡が残っています。
「う~ん?どうかな?うまく消えるかな?」
「がんばって、やってみますね!」 と革のズボンをお預かりしました。
が、一つ失敗です。カビの写真を撮るのを忘れまして、絵がありません。
まあ、とにかくカビのシミ抜き処理をしていきます。
自家製のカビ取り剤を使って、カビをシミ抜き処理していきます。
1回では、上手く消えてくれないので、2回、3回と処理します。
パッと見は、カビが消えて見えませんので、この状態で自然乾燥させておきます。
乾燥したら、オイルをたっぷり与えてあげてオイル保湿をしてあげます。
その上で、アイロンプレスをして革を整えてあげます。
「え~!革ってアイロンプレスをするの~?」 と声が聞こえてきそうですが、
そうなんです!革だって、しっかりアイロンでプレスしてあげます。
革専用の当て布を使用して、アイロンの熱だけでしっかりプレスしてあげます。
そして、再度オイルの状態をチェックして、オイルが足りないようでしたら、オイルをしっかり与えてあげます。
そして、完成になります。
上手い具合に、カビの跡が消えてくれれば良いのですが、
どうなる事やら!です。
みなさんも革製品のお手入れをお忘れなく!
しっかりクリームやオイルを与えてあげて、カビやひび割れから革を守りましょう!
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「コーヒーを沢山こぼしてしまっての!」
「きれいに直るかしら?」 との事です。
見てみますと、前身頃にドップリ、コーヒーがこぼれています。
こんな感じです。
毛をレーヨンの混紡生地です。
今回は、シミ抜きで何とかなりそうなので、コーヒーをシミ抜きしていきたいと思います。
まずは水を使ってシミ抜きしていきます。
コーヒーの部分にたっぷりの水を含ませて、コーヒーのシミを浮き立たせます。
コーヒーが浮き出てきましたら、超音波シミ抜き機を使ってシミ抜きしていきます。
次にコーヒーの部分に水を含ませた後に石鹸を付けて、しばし待ち、
その後、超音波シミ抜き機でシミ抜きしていきます。
この作業を何回か行っていきますと、きれいにシミ抜きできました。
あとは、しっかり濯いで乾燥させます。
シミ抜きが終わりましたら、ドライクリーニングをしてアイロンプレスをして完成です。
完成するとこんな感じです。
きれいになりました!
簡単にあっさり書きましたが、簡単にいかないのがシミ抜きです。
みなさん、信頼の置けるしっかりしたクリーニング店にシミ抜き依頼するようにしましょう!
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袋井のメンテナンス・クリーニングしみず です。
「他のクリーニング店に出したら、こんな風になっちゃって」
「ショックで、もう着られないよね」
「どんな感じかしら?直りそうかしら?」 とお客様がスカートをお持込になりまして、
こんな感じのスカートです。
見てみますと、確かに所々見る角度によって白く点々としています。
「う~ん、生地は何だろう?」と組成表を見てみますと、
表地レーヨン100%、裏地キュプラ100%でした。
「う~んレーヨン100%か~、どうかな?何とかなるかな?」
「とりあえず、お預かりしてやってみましょう!」とスカートをお預かりしました。
他のクリーニング店に出した所、このような状態になって帰ってきたそうですので、
原因として考えられるのは、ネットに入れないで、バッシャン、バッシャン、ドライクリーニングの機械で洗浄して、
回転式の乾燥機で、バッタン、バッタン、他の衣類と一緒に乾燥させたのだろう、と考えられます。
弾力のある厚手のネットに入れて、やさしくドライクリーニングをして、ハンガー乾燥で乾燥させてあげれば、こんな事にはならないのですが、残念ですね。
それでは処理していきますが、処理内容は、ちょっと秘密です。
まあ、企業秘密です。
ただ言えるのは、ちょっと時間が掛かりますから、朝出して夕方と言うわけにはいきません!ので、ご了承ください。
まだアイロン仕上げの前の段階ですが、ポツポツと毛が寝て白く見えていた部分がきれいに元にもどっています。
こんな感じです。
う~ん、良い感じですね。
後はアイロン仕上げをして完成ですが、そのアイロン仕上げも注意が必要です。
ベルベット用のコテ布を使って、ふっくらやさしくアイロン仕上げをします。
レーヨン100%ですからね、注意!注意!です。
綿100%のベルベットだったら、もおちょっと楽なんですがね、レーヨン100%は、ちょっと難しいです。
でもまあ、アセテート100%よりかは、ましですがね!
まあ、この状態でしたらお客様もご満足になるかと思います。
よかった!よかった!です。
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袋井のメンテナンス・クリーニングしみず です。
お客様が「しみずさんにクリーニングを出すと、本当にきれいになるな~」
「特に色物のポロシャツを出しても、白っぽく色褪せないし、良いよね!」
「大手のクリーニングに出すと、黒いポロシャツもすぐに色っぽくなっちゃって、ダメ×だよね」
と、お褒めの言葉を頂きありがとうございます。
これからも洋服に良い!クリーニングを追い求めて仕事をしていきたいと考えています。
今日は、綿のポロシャツの色褪せについて、お客様からお褒めの言葉を頂きましたので、
「色物のクリーニングについて」ちょっと書込みをしますね。
一般のご家庭などでは、色物、白物関係なく、同じ洗濯機に入れて、同じ洗剤でゴシゴシ洗濯しているかと思われます。
そして、大手の何も考えていないようなクリーニング店さんも、色物関係無く、同じ洗剤でゴシゴシ、ガラガラ洗濯しているんだろうな、と思われます。
もっと酷いと、濡れた状態で回転乾燥をさせて、さらにガラガラ回している方々もいるんだろうな、と思われます。
実はこれらの行為は、色物のクリーニングとしては、もっともしてはいけないダメ×な行為なんですね。
綿製品の衣類の場合、色に対してもっともしてはいけない行為は、水に濡れた状態でゴシゴシ、ガラガラ、強い摩擦を与えることなんですね!
水に濡れた状態でゴシゴシ、ガラガラ強い摩擦を綿製品に与えてしまうと、、すぐに白っぽく色褪せしてしまいます。
このような洗濯ですと、せっかくの新品ポロシャツも1回の洗濯で台無しになってしまいます。
これではガッカリ!ですよね!
しかし、当店では、このような洗濯はせず、色にやさしいクリーニングをしています。
色止め防止剤を配合して、色物にやさしい洗剤を使用して、さらに色物に最適な温度の水で、やさしく!やさしく!水洗いクリーニングをし、
さらに乾燥もハンガー乾燥で、やさしく!やさしく乾燥して衣類の型崩れを防止しています。
その上で、アイロン仕上げをしていますので、とってもきれいに仕上がります。
当店としては、ごくごく当たり前の衣類にやさしいクリーニングをしています。
「なんだか!クリーニングに出すと、すぐに白っぽくなっちゃうんだよな!」と感じているあなた!
是非一度!お試しあれ!
きっとご満足いただける事かと思います。
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袋井のメンテナンス・クリーニングしみず です。
絹ちぢみを使った夏用の和服着物が持ち込まれました。
「結構、汗になっているのでお願いします!」との事です。
通常の光沢や艶のある絹着物の場合、水洗いをするなんて、とんでもない事なんですが、
今回のちぢみの場合、水で洗うことが可能ですので、
水で洗って汗を流して、さっぱり!すっきり!させていきます。
こんな風に書くと「え~絹の着物を水洗いするの~!」と、びっくりするかと思いますが、
そこは、それ!腕!ですよ、腕!
細かいやり方は、企業秘密ですのでお教えできませんが、
やさしく丁寧に水で洗います。
順序としましては、まずドライクリーニングで皮脂やファンデーションなどの油性汚れを除去しまして、
その次に、水洗いをして汗などの水溶性汚れを洗い流していきます。
乾燥は、着物用ハンガーに掛けて自然乾燥にて乾燥します。
一晩以上自然乾燥をさせてからアイロン仕上げをして完成させます。
着物は、ペチャンコにしないようにやさしく地の目を見てアイロン仕上げをします。
「きせ」や「ふき」を潰さないように、潰れた「きせ」は、「きせ」を作り直すようにアイロン仕上げをしていきます。
丁寧に!丁寧に!アイロンを掛けまして完成です。
今回のお客様は、包装はたとう紙でいいそうなので、たとう紙で包装します。
汗や皮脂が取れて、すっきり!さっぱり!爽快に仕上がりました。
気持ちが良いですよね!
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袋井のメンテナンス・クリーニングしみず です。
先日、バーバリー(Burberrys)のレディスジャケットが持ち込まれました。
素材は、毛、レーヨン、麻、ナイロンの混紡素材を使用したレディスジャケットです。
衿が黄ばんで、全体に汗になっています。
レディス物の洋服は、ほとんどと言っていいくらい、いろいろな素材を使用した混紡素材の洋服が多いです。
特にレーヨンやアセテートなどを織り交ぜて、しなやかで滑らかにした素材が多く、
着心地や見た目の品質をアップさせているのですが、
クリーニング屋さんから見ますと、クリーニング屋泣かせの洋服が多いのも事実です。
レディス物の洋服は、芯地を使用しないで作ってある洋服がとっても多く、
扱いを間違えなければ、仕事がし易いのも確かなのですが、
注意散漫で甘い考えで仕事をしますと、とんでもない結果になるのも事実ですから、
集中して真剣に仕事に取り組まなければいけません!
集中!集中!です。
今回のバーバリーのレディスジャケットも、いつものように前処理シミ抜きをして、ドライ&水洗いクリーニングで処理をしました。
水洗い直後のジャケットです。
寸法と形を手で整えて修正します。
そして、このままの状態で一晩自然乾燥させて、やさしく乾燥させます。
乾燥後は、電蒸アイロンを使用して手でアイロンプレスをして仕上げます。
寸法とシルエットをアイロンプレスで成形していきます。
アイロンプレス後のジャケットです。
衿汚れもきれいに取れ、スッキリ!サッパリ!美しく仕上がりました。
衣類は、水で処理することで、きれいに美しく生まれ変わります。
ちょっと値段は上がりますが、きれいに生まれ変わった衣類をお召しになりませんか!
ワンランク上のご満足いただける着心地に出会えますよ!
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